レクサス『GS450h』用のハイブリッドシステム「THS II」は、作動原理こそ他の第2世代ハイブリッドと同じだが、ユニットそのものはRWD(後輪駆動)専用に開発されたオールブランニュー。秋に発売を控えるフラッグシップモデル『LS』用ハイブリッドユニットのベースにもなる、きわめて重要なモデルだ。
駆動用モーターと発電用ジェネレーターを持つ2モーター方式で、プラネタリーギアを使った動力分割機構を介して、エンジンとモーターを自在にコントロールするという原理は、『ハリアーハイブリッド』、トヨタ『プリウス』などに使用されているTHS IIと同じ。RWD車のATに置き換わる大きさ、形状にシステムを収めるため、エンジン、ジェネレーター動力分割機構、モーターを直列に配置しているのが特徴だ。
GS350/430のトルコン式6速ATにリプレイス可能な大きさであることから、トヨタはこのユニットを「ハイブリッドトランスミッション」と呼称している。