大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリア人がクリスマスに選んだ日本車

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリア人がクリスマスに選んだ日本車
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イタリア人には信じられない

ファビオ医師は、今もWiLL Viが生産されていると、明らかに信じているようだった。無理もない。初代フィアット『パンダ』を23年間延命させた国である。高級車ならいざ知らず、たった2年で生産を終了してしまうコンパクトカーなんて、イタリア人には信じられないのだ。

ああ、あの頃の日本クルマ業界って、やはり何か特殊だったんだ。そして、すでにWiLL Viというクルマは、日本人の記憶から消えつつある---。それを医師に言い出せないことに苦しみながらも、ボクはクリスマス名物のパン菓子・パネットーネの残りにかぶりついていた。

筆者紹介:大矢アキオ Akio Lorenzo OYA --- 国立音楽大学卒。自動車誌『SUPER CG』(二玄社)記者を経て、96年からシエナ在住。イタリアに対するユニークな視点と親しみやすい筆致に、老若男女犬猫問わず多くのファンがいる。NHK『ラジオ深夜便』における軽妙な語り口も好評。主な著書に『イタリア式クルマ生活術』、『幸せのイタリア料理!』、『カンティーナを巡る冒険旅行』、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(いずれも光人社)。

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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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