日産の新デザインセンターが見せてくれたこと

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日産の新デザインセンターが見せてくれたこと
日産の新デザインセンターが見せてくれたこと 全 18 枚 拡大写真

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 いいデザインは、結局、人なのだ

デザイナーエリアだけでなく、実際のクルマを形作るリエゾンエンジニア、すなわちクレイモデラーが主役のモデリングスタジオも充実している。

1/1クレイモデルの製作は、デザイナーとモデラーが共同で行う。デザイナーはCAD図面でデザインを微修正しながらクレイモデルでデザインを確認できる。一方、モデラーのほうから「ちょっと違うんじゃないか」という意見が出されることもある。デザイン検討の作業とモデリング作業が同時に進行するというイメージだ。

まず数値制御切削機で荒削りな形を作ったあと、モデラーが自分の手の感覚によって、デザイナーの意図するボディの微妙なカーブを形成させる。ボディの左右面で形が変わってしまうことはないかと質問したが、感覚だけで三次曲面をほぼ誤差ゼロに仕上げることができるのだそうだ。

「自動車メーカーは規模が大きく、デザイン部門だけでも多数のスタッフが関わっています。大人数だからこそ、全員が目標を共有して、共同で作業を進めていくことが大事なんです。いいデザイン作りは、結局、人にかかってますから」(デザイン担当者)

仕上がったクレイモデルにはダイノックというアルミ箔状のフィルムを貼り、より実車に近い金属の面質を再現させてデザインチェックを行う。屋内でデザイン検討を行うことができるよう、天井の照明はシームレスな全面照明だが、映り込みによって面の造形を検討するため縦グリッド、横グリッド、格子状に一部を消すこともできる。最終的なデザインチェックは、屋外で行われる。

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《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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