クライスラーグループ、サーベラスへの売却手続きが完了

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クライスラーグループ、サーベラスへの売却手続きが完了
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ダイムラー・クライスラー(DC)は、クライスラーグループ株式の過半数とNAFTA地域での関連ファイナンシャル・サービス事業を、ニューヨークを拠点とする非公開投資会社のサーベラス・キャピタル・マネジメント社の子会社へ譲渡する取引を完了したと発表した(既報)。

5月に発表した計画通りで、この取引によってクライスラー・ホールディング社の株式の80.1%をサーベラス社の子会社が保有し、残りの19.9%をDCが保有する。

DC社の財務諸表への影響については、8月29日に発表する。

DC社とサーベラス社では、米国の貸付市場における変化の激しさを考慮し、サーベラス社によるクライスラー株式の過半数の買収について資金援助を行うことで合意している。

両社は、クライスラーの自動車事業について、12カ月以内に回収できる20億ドルの第2順位担保融資(セカンドリーン)を行う。このうち、DCの分担は15億ドル。この債権の価格は市場の状況によって決定するほか、DCは取引完了の1年後、この債権を金融市場で売却することができる権利を持つ。債権の満期は7年。

DCによる資金援助は、サーベラス社がクライスラー株式の大半を保有する状況の下、クライスラーが独立した自動社メーカーとして資金面の懸念を払拭してスタートするためのもの。

DC社取締役会は規模を縮小し、6人の構成となり、トマス・ラソーダ氏、エリック・リドゥノア氏、トマス・シドリック氏が退任した。これに伴い、ボド・ユッバー氏が調達部門の統括を兼務する。今回の組織変更により、DCはダイムラー社へと社名を変更する予定で、新社名については、10月4日にベルリンで開催を予定している臨時株主総会で決定する。

DCのディーター・ツェッチェ取締役会会長は「当社は、メルセデス・カーグループ、トラックグループ、ファイナンシャル・サービス、バン、バスの事業部門における明確な戦略、そしてグループ全体の健全な経営基盤に立脚し、自信をもって未来へと進んでいきます」とコメントしている。

《レスポンス編集部》

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