【D視点】世紀末的SUV…BMW X6

自動車 ビジネス 企業動向
【D視点】世紀末的SUV…BMW X6
【D視点】世紀末的SUV…BMW X6 全 20 枚 拡大写真
3
世紀末の輝き

SUVのイメージは、日本では仕事で山岳を走破するクルマであり、欧州では貴族が原野で狩をするためのクルマを指す。実際のSUVは、前述の通りスポーツ・ユーティリティ・ビークルの略称で、アメリカのライフスタイルから生まれたクルマなのだ。そんな訳で、日欧の生活観からは、SUVについてのリアリティが持てないのも仕方がない。

広大な国土で繰り広げられるアメリカ人のライフスタイルを想像すると、大げさなタイヤや、豪華な室内、何よりも巨大なボディサイズについても理解が可能となる。さらに、セカンドカーとして生活に馴染んでいたピックアップトラックの発展型だと分かると、さらに納得がいくというものだ。

【画像全20枚】

アメリカらしさを謳歌したフルサイズSUVもこのようなライフスタイルから生まれたが、欧州的な価値観の広まりによって、現在ではすっかり影を潜めてしまった。エコロジーなど欧州的な価値観の深まりによって、SUVはリーズナブルなボディサイズとデザインで生き残るか、或いは消滅するかの選択を求められそうだ。

世紀末とは、繁栄した時代の終末の退廃と爛熟と、終わろうとする時代に対する興奮や変化への切望が渦巻く時代を指す言葉だ。多様なSUVの誕生を、世紀末の状況と見立てて、その輝きを享受するのも楽しみ方の一方法かもしれない。

D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』をこのほど上梓した。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検の「法定手数料」が改定…物価・人件費高騰と不正行為の防止 4月から
  2. なぜ流行る? バブリングの正体とは。音の迫力と触媒リスクを冷静に考える~カスタムHOW TO~
  3. 安東弘樹氏が体感!ソフト99「G’ZOX」最上位『ハイモース コート ヴェリス』で体感した“別次元”の艶と撥水PR
  4. 日産キックス e-POWER 改良新型、表情を大胆チェンジ---バンコクモーターショー2026
  5. ポテンザ新作「RE71RZ」「RE005」試乗! 先代と比べて“別物級”の進化を体感する
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る