ホンダ フィット エンジン、北米SCCAレース向けに出荷開始

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直列4気筒1.5リットル「L15A7」エンジン
直列4気筒1.5リットル「L15A7」エンジン 全 4 枚 拡大写真

HPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)は19日、SCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)フォーミュラF(FF)シリーズのレース用エンジンとして、『フィット』用の直列4気筒1.5リットル「L15A7」の出荷を開始したことを発表した。

これまでフォーミュラFシリーズでは長年にわたりフォード製の1.6リットル「Kent」エンジンのみが使用されてきた。SCCAは今回新たに発表されたフィット用エンジンを3月1日付けでフォーミュラF用エンジンとして公認することになっており、これにより同シリーズは今季から2社のエンジンが用いられることになる。エンジンスペックは規定のイコールコンディションではあるが、エンジンサプライヤーのコンペティションも繰り広げられることになりそうだ。

ホンダのフォーミュラF用エンジンはLA近郊にあるHPDとメリーランド州にある「Quicksilver Race Engine」社との共同開発。現行シリーズで使用されているフォード社製Kentエンジンとイコールコンディションのパワーにするために、インテークの径を変更するリストリクタープレートを作成するとともに、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)のマッピングを変更した。

コンプリートパッケージにはL15A7エンジンとインテーク、エキゾースト、ドライサンプ、軽量オルターネーター、シストリクタープレート、ECUユニットがセットになった「FFエンジンコンバージョンキット」が含まれる。パッケージ内の個別パーツは単体でも購入可能だ。取り付けキットは現在フォーミュラFで使用されている一般的な3種類のシャーシーに対応。「スイフトDB-1」「スイフトDB-6」、「バンディーメンRF99-09」用が用意される。

現在HPDは、インディカーシリーズで使用される全てのエンジンと、アメリカルマンシリーズのアキュラ用エンジンを供給しているが、今回フォーミュラFシリーズにエンジンを投入することを契機に、新たに北米モータスポーツの裾野である「グラスルーツ」の分野へも守備範囲を広げてゆく構えだ。

HPD社長エリック・バークマン氏は発表にあたり、「今日は我々HPDにとってエキサイティングな日だ。我々が踏み出したグラスルーツ モータースポーツへのこの一歩が、FFクラスをより気軽でコンペティティブなものへと育んでゆくことの助力となることを望んでいる」とコメントを寄せた。

《ケニー中嶋》

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