【ベントレー ミュルザンヌ 日本発表】伝統的なプロポーションの中に

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ミュルザンヌ
ミュルザンヌ 全 6 枚 拡大写真

ベントレーモーターズジャパンが日本に導入した新型『ミュルザンヌ』。このクルマのデザインについて、ベントレーモーターズのロビン・ペイジ氏は、サイドビューのプロポーションに注目して欲しいという。

「伝統的なイギリスのクルマのプロポーションとして、フロントのオーバーハングを短く取って、ボンネットはゆったり長めに設ける。キャビンはホイールベースを大きく取ることによって非常にスペース豊かな、そしてリアにも豊かなスペースを与えている。また、リアのオーバーハングを少し長めにし、トランクリッドは逆に少し短めに仕上げているのです」とその特徴を語る。

サイドビューには2つの特徴的なプレスラインがある。「ドアの上のところに、内側に窪んだ形のラインがフロントからリアに流れています。そしてドアの下の部分も窪んだ形のプロフィールで前の方に流れている。このそれぞれの窪みによって上からの太陽光、また、下は地面からの光を反射することで非常にスリムな、スレンダーな形の視覚的効果を狙っているのです」と、デザインに意味を持たせているという。

リアのデザインについては「トランクリッドの切り立った面が馬蹄形、U字型になっています。これは60年前にクルーで最初に製作されたマークVIからインスピレーションを得たもので、このトランクリッドの中に収納するトランクの形をイメージしたデザイン」という。

そのトランクリッドは「材質は複合材料を採用しています。この理由は電波を通す材料を使うことで追加のアンテナやルーフのひれのようなアンテナを設けてデザインを損なうことを防ぎたかったのです」とこだわりを語った。即ち、フロントにはアルミ、ボディの本体はスチール、後ろには複合材料と、材料をその目的に応じて使い分けているのである。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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