ヤマハ発動機の柳弘之社長は12月18日に東京で開いた新中期計画の発表会見で、インドに年100万台の能力をもつ2輪車の新工場を新設する計画を表明した。同社はインド事業で出遅れており、新工場の建設により2017年に220万台の販売を目指す。
ヤマハの12年のインドでの2輪販売は40万台の見込みで、シェアは3%弱にとどまる。現在、ニューデリー近郊にある既存工場の能力増投資を進めており、13年には100万台規模に拡張する。
これに加え、南部のチェンナイに用地を取得しており、13年初めに新工場の建設に着手する。柳社長によると、同じ敷地内には数社のサプライヤーも進出の計画という。5年後には年100万台規模の生産体制を築く。既存工場と合わせ、当面は200万台規模の能力とし、17年に220万台の販売を目指していく。