日本の流通大手「イオン」のカンボジア1号店となるショッピングセンターの起工式が12月10日、カンボジアのフン・セン首相ら出席のもと行われた。
「イオンモールプノンペン」と名付けられたこのショッピングセンターは、敷地面積約7万平方メートル、延べ床面積約10万平方メートルで、2014年開業予定。プノンペン中心部に位置しており、同社によると周辺は中高所得層の世帯が大半を占めるという。
総合スーパー「イオン」を核に、衣料品、雑貨、家電など150程度の専門店を誘致し、シネマコンプレックス、ボーリング場、フィットネススタジオなど娯楽・サービス施設も設置する。完成すればカンボジア最大規模かつ初のモール型ショッピングセンターとなる見込み。従業員の雇用は2,000名超を予定している(イオン・岡田元也社長)。
起工式であいさつに立ったフン・セン首相は、「来年行われる総選挙前の着工は、これからもカンボジアの政治安定、マクロ経済の安定が変わることがないと信頼してくれているからで、ありがたく思う。この1、2年、日本からの大規模投資が相次いでおり、大手企業であるイオンの進出はさらなる追い風になるだろう」と述べた。
また、同社はプライベートブランド「トップバリュ」の商品を専門に扱う店舗の営業を、モール完成より一足早く今月からプノンペンで始めている。