12月25日付のベトナム紙ニャンザン電子版などによると、同国の保健省人口・家族計画総局は25日、ハノイ市内のベトソ文化友好会館で、「12月26日ベトナム人口デー記念集会」を開催した。
同局のズオン・クオック・チョン局長は開幕で、「2012年は、2011~20年ベトナム人口・リプロダクティブ戦略および2012~15年人口・家族計画国家目標プログラムを実行する最初の年となった。社会的には、辰年は縁起のいい年という概念があることなどから、出生時の男女比がますます拡大した」などと説明した。新生児における男女比は、1999~2005年には女児100人に対して男児104~109人だったが、06~11年には、女児100人に対して男児109.8~111.9人まで拡大。12年はさらに開いたという。
また、保健省グエン・ベト・ティエン次官は、(1)地域間で出生率に開きがある(2)新生児の男女不均衡が拡大している(3)高齢化が急速に進んでいる(4)人口の質が悪く、国の工業化・近代化要求を満たすことができない(5)先天性の障害をもつ新生児の割合の増加傾向が続いている(6)少数民族における近親婚や早婚問題が血族の質に影響しているなどの問題を指摘。「13年は、拡大する出生男女比の拡大を抑制し、人口の質的改善を図るなど、多くの難しい局面に立ち向かわなければならない。人口構造の変化にも適応していかなければならないし、地域間で大きな開きのある出生率を改善するための適切な方策も講じなければならない」と強調した。