労働組合とNGO、契約労働廃止を要求…承認なしの組合結成も マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

20の労働組合と非政府組織(NGO)が、契約労働の廃止を求めている。労働者への保護がなされず、権利が侵害されていることが問題だという。

マレーシア労働者ネットワーク(MWN)によると、契約労働は低賃金や医療・社会保障が少ない、雇用保障がないなど不利な状況に立たされており、労働搾取に繋がっている。正規雇用の労働者と比べて福利厚生は最低限にとどまっているが、契約労働者は仕事欲しさから雇用契約書にサインしてしまうのが現状だという。公的部門の契約労働者の数は4万2000人となっている。

銀行従業員労働組合によると、1955年雇用法では契約労働が認められており、契約労働は違法ではない。S.スブラマニアム人的資源相は昨年3月、契約労働は農園セクターのみで認めると発言しているが法改正はされておらず、契約労働は合法のままとなっている。多くの契約労働者は雇用主と直接交渉しておらず、コスト面の壁や労働組合に加盟する人数が少ないことから労働搾取で雇用主を訴えることもできないのが現状だという。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  6. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  7. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
  8. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  9. メルセデスベンツ『GLC』新型、高性能AMG版、驚愕の939馬力を発揮する可能性!
  10. スズキ『キャリイ』『スーパーキャリイ』、フロントと内装デザイン一新…改良新型の先行情報を公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る