秋篠宮さま、カンボジア前国王葬儀に参列

エマージング・マーケット 東南アジア
カンボジア プノンペン(参考画像)
カンボジア プノンペン(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

【カンボジア】昨年10月、89歳で北京で死去したシアヌーク前カンボジア国王の葬儀が4日、プノンペンで行われ、秋篠宮さま、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の首脳らが出席した。秋篠宮さまは5日、タイ経由で帰国される。

 タイからはインラク首相のほか、ポンテープ副首相兼教育相、スラポン副首相兼外相、スカムポン国防相、ブンソン商務相、サンサニー首相府相が葬儀に参列した。

 シアヌーク前国王は1922年にプノンペンで生まれ、41年に国王に即位。その後の仏領インドシナで独立運動を主導し、53年にカンボジアは植民地統治からの完全独立を達成した。55年に父親のスラマリット元国王に王位を譲り、退位した後は、「殿下」の称号で政治活動を展開。総選挙で圧勝して翼賛体制を敷き、父親の死去後は自ら国家元首に就任した。しかし、ベトナム戦争中の70年にロン・ノル将軍らのクーデターで国外に追放され、北京に亡命政権を樹立。かつて自らが弾圧したポル・ポト派と手を結び帰国。ロン・ノル政権を崩壊に追い込み、75年にはシアヌーク前国王を国家元首とする「民主カンプチア」が成立した。しかし、前国王はポル・ポト派による事実上の幽閉下に置かれた。

 ポル・ポト派崩壊とカンボジア内戦の終結に伴い、92年に国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が平和維持活動(PKO)を開始。93年の総選挙でシアヌーク前国王の次男ラナリット王子率いるフンシンペック党が第1党となり、新憲法で憲君主制が成立すると、シアヌーク前国王は国王に再即位した。2004年に退位後は、主に北京でがん、糖尿病、高血圧などの療養生活を送っていた。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
  6. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  7. BMW 8シリーズ、「特別な限定車」をモントレーカーウィーク2025で発表へ
  8. 壁紙の「サンゲツ」、回転式パレット「Vパレ」で物流効率化へ…荷降ろし時間を9割短縮
  9. 7月の米国新車販売、トヨタなどHV好調で11.1%増 値上げ浸透前の“駆け込み”も[新聞ウォッチ]
  10. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る