トルコの茶畑を訪ねて (6) イスタンブール 雨の誘い

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トルコの茶畑を訪ねて (6) イスタンブール 雨の誘い
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雨の誘い

続いてすぐ隣のアヤソフィアを見学しようと思ったが、かなりの人が並んで待っていた。どうしようかと思っていると、「ハロー」と声を掛けられた。そこにはイギリス生まれの女性が立っていた。気さくに話し掛けて来たので、こちらも調子を合わせていると「チャイでも飲みに行かないか」という。何となく変な気はしたが、まあトンデモナイことにはならないだろうと思い、付いて行く。

彼女は自称デザイナー。自分の作品が近くに展示してあると言い、そのお店へ。私にはジュエリーなど興味はないので、立ち去ろうとしたが、チャイを飲もうと言われ、そのままこぎれいなレストランへ入る。するとなぜだろうか、雨が降り出した。

雨のせいか、取り留めのない話をする。欧米人は取り留めのない話が得意だと思う。日本人はすぐに話にオチを付けるなど、意味を持たせようとするが、こちらでは本当に何でもない話をずっとしている。きっと雨のせいだ。チャイは小さなカップに入って出てきた。ミルクは入れない。砂糖はお好みで入れる。私は入れずに飲んだ。ちょっと苦い。

雨が上がり、外へ出る。彼女は旅行会社を紹介するという。彼女の狙いは分かっていたが、それは断った。彼女もしつこくはしない、不思議な女性だった。

《須賀 努》

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