【メルセデスベンツ SLK MT 追加】より幅広い人たちにMTを

自動車 ニューモデル 新型車
メルセデスベンツ・SLK MT
メルセデスベンツ・SLK MT 全 6 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本から21年ぶりの導入となったマニュアルトランスミッション搭載車『SLK200ブルーエフィシェンシーMT』。これは日本側から要望して導入に至ったという。

SLKの販売台数は昨年並み(約1400台)を目標とし、「そのうちの2割くらいがマニュアルモデルになってほしい」と述べるのは同社商品企画・マーケティング部アシスタント・マネージャーの古川麻樹さん。

そして、マーケットには、「自動車業界に対してマニュアルモデルを残してほしいという声や、マニュアルでクルマを楽しんでいるユーザー達がいます。そこで、メルセデスベンツとしてもそこに対してモデルを提供したいということで投入を決めました。今回は、ドイツ側からというよりは、日本側から要望してマニュアルモデルを設定したという経緯です」

もうひとつ導入に至った経緯として、最新世代のSLKを導入した際、内外装もかなりスポーティな方向となり、パワートレインも一新したことから、「そのスポーティなイメージをより強調するためにも、マニュアルモデルを入れられないかということもあったのです」。しかし、日本仕様に仕上げるなど、ドイツ側との交渉などもあり、現在のタイミングになった。

今回導入したマニュアルモデルはエントリーグレードのSLK200である。マニュアルイコールスポーティというイメージから、例えば350に設定などは考えられなかったのだろうか。「当然そういう考えもありました。しかし、幅広い層の方達にマニュアルモデルをスポーティに楽しんでもらいたいと考えたのです」。つまり、「目を三角にして、本気でサーキット走行など、スポーツスポーツするというよりは、日常でもマニュアルでクルマと対話する楽しみを感じてもらい、休日などではワインディングなどで、よりスポーティな走行も楽しんでもらえるよう、幅広い層の方にメルセデスのマニュアルを楽しんでもらいたいと考え、200かつ右ハンドルでの導入なのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る