若い被雇用者による内部批判書き込みが問題に 汚職発見につながるとの見方も マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシアで、公務員を含む若い被雇用者による、ソーシャル・メディアを利用した所属機関や企業に関する不適切な書き込みが問題となっている。ザ・スターが報じた。

公共サービス局(PSD)が全ての省庁、州政府、政府関連機関に向けた声明によると、政府のプログラムに対して公務員が否定的な意見を書き込んでいるとして、苦情が多く寄せられている。PSDはブログや「ツイッター」「ワッツアップ」「フェイスブック」「ユーチューブ」などを利用して否定的な発言を行った職員に対して厳格な措置を取る方針を明らかにし、降格や配置転換、それ以上の措置も行う可能性があると警告した。

労組も同様に懸念を示しており、マレーシア労働組合会議(MTUC)のシャムスディン・バルダン専務理事は、ソーシャル・メディアを利用して企業内の不平を書き込んだり、情報を漏らしたりすることは、企業の名誉を傷つけることにつながり、職権乱用にあたると指摘。現在はそのような行為を行った従業員を罰する法律はないが、何らかの措置を講じるべきと述べた。最悪の場合は法廷に持ち込むことも可能との見解を示した。

一方で積極的な評価もあり、競争委員会(MyCC)は公務員の書き込みが汚職の発見につながることがあると指摘した。人権委員会(Suhakam)は、公務員がプライベートで行う書き込みは、問題ではないとコメント。もし公務員が不正行為などを発見した場合は、2010年内部告発者保護法のもとで摘発すべきと指摘した。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  6. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
  7. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  8. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  9. ブリッド、高級スウェード調生地採用の新型リクライニングシート「ガイアススリー・レイムス」発売
  10. トミカ「ムービースターズ」、第1弾は『西部警察』のスーパーZとガゼール…2026年2月発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る