マレーシアとシンガポール両政府が進めているクアラルンプール(KL)とシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)プロジェクトは、来年の第3四半期もしくは第4四半期に入札開始が見込まれている。ザ・サンなどが報じた。
公共陸運委員会(SPAD)のアズハル・アブドル・ハミド最高経営責任者(CEO)が明らかにした。
連邦政府は公共事業の見直しを行う方針を明らかにしているが、アズハルCEOは当HSRプロジェクトとへの影響はないとの見解を示した。シンガポールとは契約段階に入ったと明らかにした上で、協議を間もなく開始するとコメント。今年第4四半期までに契約に関する交渉が終わるとの見通しを明らかにした。
KLからシンガポールの距離は約300km。所要時間は自動車で約4時間となっている。飛行機だとフライトの所要時間は約50分だが、チェックインや空港と都心間の移動にも時間を要するため、HSRが最速の交通手段となる。
首都圏で計画されている大量高速輸送(MRT)プロジェクトの2,3号線建設について、アズハルCEOはSPADはすべての調査を終了しており、政府からの承認を待っている状態だとコメント。2、3号線は、1号線建設終了後直ちに建設を開始すべきとの見解を示した。