マレーシア来年度予算案発表、GST導入盛り込む

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マレーシア来年度予算案発表、GST導入盛り込む
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ナジブ・ラザク首相は10月25日、下院議会で来年度(2014年1-12月)予算案を発表した。

財政赤字削減を進めながら経済成長と国民生活支援を目指す内容となっており、注目されていた物品・サービス税(GST)の2015年4月1日導入が盛り込まれた。2014年の財政赤字を国内総生産(GDP)比3.5%に圧縮する。

2014年度の予算規模は2642億リンギで、歳入は40億リンギ増の2241億リンギの見込み。財政赤字は対国内総生産(GDP)比3.5%にとどまる見通しで、2013年予算における4.0%を下回る水準に抑えた。一般歳出は2177億リンギで前年比で増加したが、開発支出は465億リンギに減少している。

来年度予算案の5つの柱は▽経済活動の刺激▽財政管理の強化▽人的資源の強化▽都市と地方の関係強化▽国民福祉の確保。

GSTの税率は6%。導入時には低所得世帯向けの一時給付金「1マレーシア・ピープルズ・エイド(BR1M)」300リンギを支給。売上税とサービス税は廃止される。GSTは料理用油、コメ、小麦粉などの生活必需品には適用されない。また一般の電気料金、水道代、公共交通機関、政府が提供する諸サービスには適用されない。住宅購入の際にも適用されない。年度で支払っているBR1Mは500リンギから650リンギに増額する。

法人税は税率を25%から24%に引き下げる。また中小企業向けの法人所得税率は、20%から19%に引き下げる。個人所得税の税率の上限を引き下げる。最高税率の所得下限を10万リンギから40万リンギに引き上げる。

伊藤 祐介

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