日本企業初!豊田通商がアフリカで社会貢献型ベンチャー育成基金設立へ

エマージング・マーケット 中東・アフリカ
関連画像
関連画像 全 1 枚 拡大写真

モーリシャスに15億円規模
雇用創出と人々の経済的自立を目的に、起業を支援するための社会貢献型ベンチャー育成基金「Toyota Tsusho CSV Africa Pte. Ltd.(以下:新基金)」を豊田通商(本社・名古屋市、加留部淳社長)がモーリシャスに設立する。アフリカにこうした基金をつくるのは、日本企業としては豊田通商が初。

新基金の運用規模は15億円。豊富なベンチャー投資実績を持つ椿進氏を代表とする「Asia Africa Investment and Consulting Pte. Ltd.」と、アフリカにおけるベンチャー起業の第一人者・佐藤芳之氏(ケニア・ナッツ・カンパニー創業者)をパートナーに迎え、さまざまな事業アイデアを発掘し、既存のベンチャー企業にも資金や、豊田通商のグローバルな物流・販売ネットワークを生かした支援を行う。

「援助」から「自立」へ
豊田通商は、アフリカで発電や港湾インフラの開発、自動車生産・販売といった事業を行っており、事業を通じた社会インフラ整備、産業・人材育成に取り組んできた。また、警察車両や救急車、医薬品を無償提供し、現地グループ会社従業員によるボランティア活動といった社会貢献活動にも積極的に取り組み、市民の安全・医療環境の改善を図っている。

新基金設立は、国際社会においてアフリカ支援が「援助」から「自立」へと変化する状況を踏まえ、投資の効率性、収益性を重点とするのではなく、現地の人々の雇用創出や所得向上、生活・福祉環境の改善、外貨獲得といった課題解決へ事業を発掘・育成し、これによって失業率の高さや所得水準の低さなど、アフリカ社会が内包する社会的課題を根本的に解決しようと取り組むものだ。

新基金設立によって、豊田通商がこれまで取り組んでいなかった小規模事業の育成・支援を行い、雇用、環境、教育、福祉、医療といった幅広い分野で、アフリカと日本の事業の橋渡しに一層貢献する構え。

《アフリカビジネスニュース》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  5. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  6. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  7. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  8. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  9. トヨタ株価が急反落、今期業績上方修正も失望売り
  10. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る