野党議員の新年祝賀ビデオが波紋 与党が「侮辱」と批判

エマージング・マーケット 東南アジア

野党・民主行動党(DAP)のテレサ・コック氏が中国正月に向けて「ユーチューブ」で発表した祝賀ビデオが物議を醸している。

「ワン(One)ダフル・マレーシア」と題する同ビデオはコック氏が司会進行役で、コメディアンが扮した3人のコメンテーターが風水などで今年の運勢などをアドバイスするという内容のトークショー的な構成。昨今の話題となった物価上昇や犯罪・治安問題などをユーモラスな話の間に織り交ぜて、暗に政府を批判している。コメディアンの一人はふくよかで裕福そうな中年女性で、明らかにナジブ・ラザク首相夫人のロスマー・マンソール氏を模している。

このビデオに早速与党系の政党から「首相夫妻、マレー人社会、治安組織を侮辱している」といった批判の声が上がり、警察への通報も相次いだ。

批判を受けたコック氏は、ナジブ首相など個人や特定の団体を名指しで批判したことはないとし、「冗談がわからないのか?」と反論。弁護士会も何ら個人や団体を誹謗するような内容はないとコック氏を擁護した。

ネット上でも、「同ビデオに個人や団体を誹謗する内容はなく、与党の批判を言いがかりに過ぎない」「コック氏は謝罪の必要はない」といったコック氏寄りのコメントが多く寄せられている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  3. 「リアウィンドウがない」のが斬新と評価! ポールスター『4』がデザイン賞の最高賞に
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. コルベット史上最強の「ZR1X」、60年ぶりマット塗装の限定車は約3575万円から
  6. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  7. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  8. 都市×冒険を制することができるか?…トヨタ『RAV4』新型まとめ
  9. インフィニティの最上位SUV『QX80』に初の「スポーツ」グレード登場
  10. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る