米イスラム投資ファンド、マレーシアで初のファンド 初年度で規模1億リンギ達成見込む

エマージング・マーケット 東南アジア

米国最大手のイスラム・ファンド・マネージャー、サトゥーナ・キャピタルがマレーシアで同社初となるリンギ建てファンドを発表する。

サトゥーナの管理資産総額は41億米ドル(136億リンギ)で、マレーシアのファンドは初年度で1億リンギの調達を見込んでいる。富裕層の個人投資家や機関投資家をターゲットとする。また、域内のシャリア(イスラム法)準拠企業、特に建築材料やヘルスケア、消費財部門の株式を中心に投資を行う。

フランクリン・テンプルトン・インベストメンツやアバディーン・アセット・マネジメントも過去5年間でマレーシアのシャリア準拠金融資産(総額5,430億リンギ)市場に参入するためのイスラム・ファンド・ライセンスを取得している。マレーシアのイスラム金融資産ベースは強固で、マレーシアを域内投資のハブとする外資ファンドが増えている。

サトゥーナ・キャピタルは米マイクロソフトやブリストル・マイヤーズ・スクイブ、カナディアン・ナショナル・レイルウェイなどの株式を保有している。サトゥーナ・キャピタルが運営するアマナ・グロウス・ファンドの資産額は19億7,000万リンギで、リターン率は年16%となっている。

マレーシアのシャリア準拠ファンド・マネジメント産業は2009年以降、年間25%の割合で成長しており、今後も規模の拡大が見込まれている。

千田真理子

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