MH370便絶望、北京では怒りの家族がデモ行進…イベント中止も
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全体の3分の2を占める中国人乗客の家族は、待機していたクアラルンプール郊外のホテルや中国・北京のホテルでナジブ首相のスピーチの前にSMSで情報を受け取ったが、詳しい説明もなく質問も受け付けないナジブ首相の短い発表に納得がいかない様子で、悲しみの声と共に「説明不足」「情報を隠すな」といった怒りの声が上がった。
中国・北京では25日、マレーシア大使館前で乗客の家族ら200人あまりが「家族を返せ」「マレーシア政府は殺人者」などと書かれたボードなどを掲げてデモ行進を行った。中国政府は衛星データの提供を求めており、残骸の捜索を続けていく意向を示している。
残骸も発見されない中での突然の発表のため、なぜ発表を急いだのかマレーシア政府の対応に疑問の声も上がっている。マレーシア航空(MAS)のアハマド・ジャウハリ最高経営責任者(CEO)は翌25日、家族にSMSで通知されたことについて「世界に公表する前に知らせる方がいいと判断した」と説明。希望があれば乗客の家族を捜索エリアまで輸送する考えを示した。
25日の下院議会は、冒頭で1分間の黙祷を捧げてから同日の審議を開始した。ヒシャムディン・フセイン運輸相代行は、国会内に特別事故調査委員会を設置する意向を示している。
英字紙や華字紙など、ほとんどの国内有力紙がトップページを白黒ページとして、犠牲者に哀悼の意を示した。週末に開催されるF1世界選手権マレーシアGPにちなんで28、29日に予定されていた「ツイン・タワーズ@ライブ2014」は中止となった。ナズリ・アジズ観光相は、「ビジット・マレーシア(マレーシア観光年)2014」推進イベントを当面自粛する考えを示した。
《伊藤 祐介》
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