最低賃金、プラスチック業界の77%が10%超のコスト増

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア・プラスチック製造協会(MPMA)が先ごろ実施した最低賃金制度に関する調査で、77%の会員企業が制度導入後に運営コストが少なくとも10%上昇したと答えたことが明らかになった。南洋商報が報じた。

MPMAの会員企業は800社で、75%が中小企業だという。

リム・コックブーン会長によると、運営コストが20%上昇したとの回答率は50%に達し、上昇率が10%未満だったとの答えは23%にとどまったという。回答企業の32%がマレーシア人従業員の数が外国人労働者を上回っていると答えた。

コストダウンのためにとっている方策としては、82%が残業を減らしたと回答。このほか54.5%が福利厚生費を削減、36%が自動化推進、4.5%がマレーシア人従業員の雇用削減、9%が外国人労働者の雇用削減、9%がリストラ実施と答えた。

最低賃金導入以外にもコスト増の要因は多く、電気料金の値上げ、原料価格の上昇、輸送費、包装コストなどが挙げられた。またコスト増加分を自己負担しているとの回答は36%にとどまり、64%は一部を販売価格に転嫁していると回答、ただ全額消費者負担との答えはゼロだった。

マレーシアのプラスチック製品の62%が輸出されている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  6. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  7. V3エンジンを電子加給! ホンダ『V3R 900 E-コンプレッサー』をEICMAで初公開、量産に向け開発中
  8. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  9. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  10. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る