トレンガヌ州前首相、UMNO離党を撤回…ナジブ首相の謝罪で危機回避

エマージング・マーケット 東南アジア

トレンガヌ州のアハマド・サイド首相が辞表を提出、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)離党を発表した件は、アハマド氏が14日になって離党を撤回。

追随して離党を宣言したガザリ・タイブ議員も撤回した。与党連合・国民戦線(BN)が同州で過半数割れするかと衝撃が走ったものの、あっけなく数日で終結した。

アハマド氏は、ナジブ・ラザク総裁(首相)から誤解があったとの謝罪があったとし、自分もそれを受け入れたと説明。さらに自分の方からも謝罪したと述べた。また娘の結婚式のために規定路線だった辞任時期の延期をナジブ首相に求めたものの「個人的理由」として入れられなかったため離党を宣言したと説明した。ナジブ首相が娘の結婚披露宴が5月10日までにすべて終わると誤解していたため、改めて辞任延期を要請したが拒否されたという。なおアハマド・ラジフ氏がすでに新首相に就任しているので、アハマド・サイド氏が党員にとどまっても州首相再任はない。

表面的にはナジブ首相がかろうじて対面を保った形だが、娘の結婚式のためという呆れた「個人的理由」をもって公然と反旗を翻す地方の党員を抑えつけられないことを改めて内外に示す結果となった。

伊藤 祐介

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