ケリー米国務長官がミャンマーで渡った“危ない橋”とは?

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SDNリスト
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムなどに出席するためミャンマーの首都ネピドー(Naypyidaw)を訪れていた米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官は、米国商務省資産管理局による制裁対象(Specially Designated Nationals:SDN)にリストアップされている人物がオーナーのホテルに宿泊したとして、欧米諸国で話題となっている。

テイン・セイン大統領が主導する政治改革に対し、米政府は長期にわたる制裁をほとんど解除した。しかし、ミャンマーへの投資を約束した上で、一部の個人や企業に対しての制裁は残している。

SDNリストに載る企業や個人は、かつての軍事政権との密接な関係により多額の利益を得ているとされ、米企業と事業を行うことを禁止されている。実際のところ、ミャンマーの大手企業や有名企業の多くがSDNにリストアップされているそうだ。

(画像はTHE INDEPENDENTより)

皮肉にも・・・
ケリー国務長官が宿泊したのは高級ホテルであるレイク・ガーデンで、制裁リストに載るザウザウ氏(Zaw Zaw)が所有するマックス・ミャンマーが運営している。

ケリー国務長官はネピドーで、ミャンマーに対する米政府の制裁が残されていることの重要性を主張した。しかし、皮肉にも自身がブラックリストに載るホテルに宿泊したことで、メッセージは何の意味も持たないものになってしまった。

国務省報道官はケリー国務長官はいかなる規則にも違反していない旨を伝えている。しかし、これは規則違反だけの問題なのだろうか。

ケリー米国務長官-米国ブラックリストに載るミャンマーホテルに宿泊

《ミャンマーニュース》

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