セランゴール州首相後任候補の名簿提出、王室が9月3日を期限…イスラム党は従う方針

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

人民正義党(PKR)を除名されたマレーシア・セランゴール州のカリド・イブラヒム州首相の後任問題に関連して、同州スルタン王室は同州与党・人民同盟(PR)の構成党3党に対し、9月3日を期限として少なくとも2人の名前を後任候補として提出することを文書で求めた。

後継を巡る意見の相違からPR内での歩調が乱れかねず、PRが今後も結束を維持できるかどうかに注目が集っている。

汎マレーシア・イスラム党(PAS)はスルタンの意向に沿う方針だが、同党からは候補者を出さずPKRの議員の名前を出す方針だ。一方、PKRと民主行動党(DAP)は依然として、PKRのワン・アジザ氏を単独候補者として推す方針を崩しておらず、スルタンの指示に対してどのように対応するかが注目。

PRと敵対する国民戦線(BN)やマレー保守派は、スルタンの指示を無視するような態度をとるPKRとDAPを無礼だとして、ここぞとばかり攻撃の手を強めている。

同州スルタン、シャラフディン・イドリス・シャー殿下は、26日にカリド氏と会見し、カリド氏から出された辞表の受理を次期州首相が決まるまでの期限付きで保留した上で、PRに複数の候補者を挙げるよう要請していた。

伊藤 祐介

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