【インタビュー】一輪車で日本一周の土屋柊一郎さん「自分にしかできないこと」が原動力

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一輪車で日本一周の土屋柊一郎さん「自分にしかできないこと」が原動力 インタビュー
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今、学生界隈で密かに人気を博している青年がいる。土屋柊一郎さん。日本大学2年生。日本大学の自転車部に所属、新聞学科に通う。

彼は、twitterで「#日本一周一輪車少年」とタグ付けされた企画を2014年度の夏に行い、携帯電話充電用のソーラーパネルを搭載したリュックを背負って「一輪車&ヒッチハイク」で日本を一周した。

ネット上では「一輪車」で日本を一周する土屋さんの姿に

「自転車ではなく、一輪車?」
「なにがそこまでさせるのか」
「バカなやつだけれども尊敬」

など、賛否の声が挙がった。

そんな土屋さんへの単独インタビューを実地した。爽やかな笑顔が印象に残る青年を一輪車日本一周に突き動かした原動力とは何だったのだろうか。

---:「日本一周一輪車少年」という企画はどういったところからスタートしたのですか

土屋柊一郎さん(以下、敬称略):概要としては、「一輪車とヒッチハイク二本立てで日本を一周しよう」という思いでスタートした企画です。

出発する3か月前位に、先のことをあれこれと考えてみたんです。そうしたら、2015年の夏はゼミ合宿とか色々あって縛られるし、長い時間がとれない。でも、2014年の夏は時間がありました。そういったことに気づいて、「よし、何か大きなことをやってやろう」と思って動き出したのがはじめの動機です。

「何かの一人者になりたい」という思いが前から自分にはあって、「いままで誰もやっていなくて、自分にしかできないことってなんだろう?」そうやって考えたところ、僕の強みである「一輪車を生かした日本一周」っていうところに辿り着いたのです。

---:一輪車をはじめたきっかけは

土屋:元々父が一輪車の世界チャンピオンで、小さい頃から父に教わってやってきたのが大きいです。

全国大会などの様々な大会を経て、小4の頃に世界大会で優勝したこともあります。
当時が僕の調子のピークでしたね(笑)

---:土屋さんの思う一輪車の魅力は

土屋:一輪車って、小回りがすごく効くので、乗っていて本当に楽しいんですよね。また、自転車みたいにすごいスピードは出せないんですけれども、意外と速いです。24~25km/hくらいなら出せますし。

今回も北海道でツーリングしている自転車を一輪車で抜きました(笑)

---:一輪車日本一周をして得られたものは何ですか

土屋:人のあたたかさに気づきました。日本の人は本当に優しいと思いましたね…。

---:具体的なエピソードはありますか

土屋:色々あるんですけれど、そうですね、京都でゲリラ豪雨にあった時、雨粒も大きいし、本当に痛くて…。ヒッチハイクをしようと、コンビニでもらったダンボールを掲げていたんですが、土砂降りでダンボールが使い物にならず、途方に暮れていました。

そんな時、小さな車が止まってくれて、「事情はわからないけれどとりあえず乗れよ」ということで車にびしょびしょの僕を乗せてくれたんです。

乗せていただいたことだけでありがたいのに、さらに家にも招待してもらい、風呂にも入れて泊めさせてくださって…。本当に感動しました。

その家には夏休み最終日の小学生が4人いて、すごく仲良くなって、算数、工作など、夏休みの宿題の手伝いをしたんです。

これは帰ってきてから聞いた話なんですが、その家の小学3年生の子が書いた夏休みの作文が、全校生徒の作文の中から選ばれて、それを全校生徒の前で読んだらしいんですね。

その内容っていうのが僕が「家に来た」という内容で、「よくわからないけど変わったお兄さんに会えて本当によかった」みたいなことが書いてあったわけなんですけど、これには本当に感動しましたね…。

---:今回の一輪車日本一周を通して何か伝えたい事はありますか

土屋:日本一周してみてください。一輪車で(笑)

一輪車&ヒッチハイク日本一周の旅。辛い時も面白い時も、全て最高の経験です。1人で飛び出したこの旅も、全国のたくさんの人に触れ合い、支えられて完走することができました。今にしか、自分にしか出来ない旅ができました!#日本一周一輪車少年 pic.twitter.com/VNdYK0LhrM 2014, 9月 19

一輪車で日本一周の土屋柊一郎さん「自分にしかできないこと」が原動力 インタビュー

《大日方航@CycleStyle》

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