クアラルンプール~シンガポール間の高速鉄道、2020年完成は困難か

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)の建設計画について、マレーシア公共陸運委員会(SPAD)のサイド・ハミド議長は2020年の完工に間に合わない可能性があるとの見解を示した。

マレーシア政府は2020年の先進国入りの目標達成と合わせて、HSRの完成予定時期を2020年に設定している。サイド議長は2016年の着工を予定しており、着工から完成までに6~7年かかる見込みと指摘。政府は単に建設をする以外にも調査を行わなくては行けない要素が沢山あるとした。

HSRは日本とフランス、中国、ドイツが建設に関して提案を行っており、SPADが実現可能性調査の準備を進めている。サイド議長は開発費に関しては明言を避けたが、当初の予想よりも低く抑えることができると述べた。

サイド議長は10月22日、東京で開かれた高速鉄道国際会議に出席。日本の安倍晋三首相も今年5月、ナジブ・ラザク首相との会談において日本の新幹線の導入に期待していると述べた。8月には太田昭宏国土交通大臣がマレーシアを訪れ、資金や技術面での協力を含め最大限の支援を行う意向を明らかにしている。

広瀬やよい

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