「アラー」 表記の賛美歌集押収事件、警察が神父に返却…マレーシア

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マレーシア(イメージ)
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ジョホール州警察がイスラム教で神を意味する「アラー」という表記が含まれたキリスト教の賛美歌の小冊子及びコピーを押収していたが、18日に所持していたカトリック教会の神父に返却された。

ムアルにあるセント・アンドリュース教会のサイリル・マナヤガム神父は、12月5日に同州タンカックのコピー店で賛美歌集のコピーを頼んだ。4時間後に店に戻ってきたところ、警察官2人から警察署への同行を求められ、一時拘束された。ジョホール警察は、賛美歌集の表紙に十字架と共に「アラー」の単語が入った「神を讚える」という意味のマレー語タイトルが印刷されていたことから31冊の賛美歌集を押収していた。教会側は「宗教的嫌がらせ」と反発し、小冊子とコピーの返還を要求していた。

マナヤガム神父によると、警察より賛美歌の小冊子を引き取りにくるように連絡があったという。返却された賛美歌集は奇麗な状態で、当局の警告スタンプ等も押されず戻ってきた。

マナガヤム神父は、クリスマスの礼拝向けにオランアスリ(先住民)信者に配布するためにコピーをとっていたところ拘束され、小冊子が押収されてしまったが、返却されたことでオランアスリの人々に配布することができると述べた。

広瀬やよい

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