【ホンダ ステップワゴン 試乗】軽やかで気持ちいい走り、家族や犬たちと味わってほしい!…青山尚暉

試乗記 国産車
ホンダ ステップワゴン G
ホンダ ステップワゴン G 全 18 枚 拡大写真

新型『ステップワゴン』のプレス試乗会場はなんと箱根。ファミリーミニバンとしては異例の開催場所だった。

【画像全18枚】

ホンダの真意は、山道で試してほしいということ。先代2リットルNAから1.5リットルターボというダウンサイジングエンジンを積み、車重だってGグレード比で50kg重くなっているのに、である。

箱根の山道の上り坂をしっかり登るのか? 先代に対して全高が25mm上がり、重心高が約10mm上がったミニバンが山道を気持ち良く走れるのか?

そんな心配は、走りだした瞬間に払拭されたと言っていい。

とにかく出足から車重1650kg(Gグレード)~もの車重をまったく感じさせず、夢のように軽やかに、スムーズに走ってくれるのだ。機械的精度の高さを感じさせるパワステは軽く雑味のない操作性で扱いやすさ抜群。山道では前輪のインフォメーションが確実で曲りやすく、安定感はもう抜群。実に安心感と爽快感ある操縦性を実現しているのだ。

乗り心地もまた素晴らしい。例えば、多くのクルマ、ミニバンがけっこうなショック、音を発する段差や、箱根のカーブに敷かれたゼブラゾーンを、まるでそれがないかのようにフラットかつショックほぼ皆無のまま走り抜けてしまえるのだからびっくりだ。とにかく走りはライバルを圧倒する快適感、気持ち良さがある。

平坦路での動力性能は先代2リットル並み、つまり十分であり、山道の登り坂に至っては先代をしのぐトルク感で、低いエンジン回転数を保ったままスイスイと登っていくのだから頼もしい。走りだしからの驚異的な「軽さ」感は、そのターボがもたらすトルクの厚みによるものと考えていいだろう。試乗会を箱根で開催した理由はそこにある。

事前に試乗した車両で気になったエンジンのゴロゴロ感も、今回の生産車ではほとんど気にならなかったのも収穫だった。

そして文句なく静かだ。巡行時はもちろん、エンジンをそれなりに回しても、である。1-3列目席の会話明瞭度はクラストップレベルと言えそうだ。

もちろん、17.0km/リットルというモード燃費もまたクラストップレベルであり、忘れてはいけないのは2リットル並かそれ以上の動力性能を持ちながら、自動車税は1.5リットル以下の区分となり年間3万4500円。1.5リットル越え2リットル以下の3万9500円より5000円安くなる点にも注目である。

新型ステップワゴンは「わくわくゲート」のサブドアからも人や犬が乗り降りでき、駐車場でボックス型ミニバンの大きなテールゲートを開けられない場面でも便利このうえなし。横開きのサブドアなら人が乗り降りし、日常的な荷物を出し入れするのに必要な車体後方スペースは、Mクラスボックス型ミニバンの平均値約1000mmに対して、3段階で開けられるサブドアの2段目ならその半分近く(640mm)で済むからだ。

サブドアの使い勝手の楽しさも含め、ドライブ好きな犬を2頭飼っているボクがもし今、子育て世代、大家族だったとすれば、迷うことなくブラウン内装のステップワゴンGの注文書にサインしているだろう。

加えて、愛犬家にもぜひともお薦めしたい究極のドッグフレンドリーカーだと断言したい。犬の乗降方法、乗せ場所は自由自在。感動に値する快適感、静粛性から、振動やショック、騒音を嫌う犬も楽しく心地良いドライブが楽しめるはずだからだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
ペットフレンドリー度:★★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行なっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《青山尚暉》

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