ジョホール州スルタン皇太子の首相批判発言めぐり波紋…マレーシア

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マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

ナジブ・ラザク政権に批判的な発言を行ったジョホール州スルタン皇太子に対し、ナズリ・アジズ観光相が政治的発言を控えるよう苦言を呈したことが波紋を呼んでいる。

発端はトゥンク・イスマイル皇太子が6月5日、クアラルンプール(KL)で同日に行われる予定だった市民との対話集会をナジブ首相がキャンセルしたことに関する発言。同皇太子は、ジョホール州サッカークラブのフェイスブックで「すべてを隠している人と対話ができるだろうか?当然ながら彼は現れない」とナジブ首相を念頭に置いてその敵前逃亡を批判した。

ナズリ観光相は「法律から超越した存在でいたければ政治的な発言は慎むべき。治外法権の立場のまま政治的発言を続けるならば、我々の批判を受け止めなければならない」と警告した。これを受けて同皇太子は、ジョホール州サッカークラブのフェイスブックに動画で登場。無言のまま手招きするポーズをとっている動画は、ナズリ観光相に対抗する意思を示したものとみなされている。

保守派のネチズンからは早速、同皇太子を支持し「スルタンの権威に疑問を差し挟むべきではない」とナズリ観光相を批判する書き込みが多数寄せられた。ナズリ氏に対する煽動法での告発も警察に多数寄せられている。

ナジブ首相に批判的言動を続けているマハティール・モハマド元首相は、「誰でも自由に話す権利がある。皇太子にも当然ある」と擁護する姿勢を示した。なお与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)首脳らは同問題について沈黙を守っている。

伊藤 祐介

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