新型VW『パサート』は、次世代プラットフォーム「MQB」をもとに、長いホイールベースと短いオーバーハング、そしてキャビンが後方に位置する新しいプロポーションを備えている。
このプロポーションを土台に、「ダイナミックでエレガントなショルダーのモチーフを考えた」と話すのは、フォルクスワーゲンAGエクステリアデザインのダニエル・シャルフシュヴェアトさん。このショルダーとは、サイドを走るキャラクターラインとその上のサイドウインドウとの間で、張りを持たせた面構成を指している。
ショルダーラインはフロントホイールアーチから力強く伸び、キャビンはリアに行くに従って徐々に低くなっている。更に、ショルダー部分はリアに行くほど、筋肉質な表現で、リアホイールに向かって力強い印象を与えている。
更に「このショルダーラインは精緻なアンダーカット(ショルダーライン下の断面)によって強調されている」と話す。「ここでは光と影が相互に作用していることを見ることが出来、車高を低く見せることに一役買っている。その結果、クルマの長さを強調しているのだ」と説明。
また、アンダーカットのもうひとつの利点として、「力強いショルダーとホイールアーチを同時に実現できることだ」と語った。