野党連合(希望連合、パカタン・ハラパン)は21日、2016年度予算の対案を発表した。予算対案の規模は2460億リンギで、主に汚職撲滅による財政節減を目標に掲げている。
財務赤字目標は2%で、生活費上昇による国民の負担を軽減するような対策を盛り込んでいる。
希望連合のリーダー、ワン・アジザ・ワン・イスマイル氏らが発表した予算対案では、今年4月に導入された物品・サービス税(GST)の税率を全ての品目を対象にゼロとする内容が盛り込まれている。市場分析や税金面での分析や経済データの集計を目的としており、あくまでも税率をゼロとするだけでGSTシステムの廃止を求めるものではない。政府が既に50億リンギを投じてGSTシステムを導入したことも廃止しないことの理由だという。