「西海岸の楽しいVW」モチーフに…VW ザ・ビートルデューン 日本発売

自動車 ニューモデル 新型車
VW ザ・ビートルデューン
VW ザ・ビートルデューン 全 24 枚 拡大写真

フォルクスワーゲングループジャパンは『ザ・ビートル』では初めてとなるクロスオーバーコンセプトモデル、『ザ・ビートルデューン』を500台限定で発売した。価格は321万9000円。

同社広報部製品広報の池畑浩氏は、「アメリカ西海岸で空冷の『ビートル』で遊んでいた人たちが作ったカスタムカー、『デューンバギー』。この純粋なオマージュがこのザ・ビートルデューンだ」と話す。

このデューンバギーと呼ばれる中にどんな所でも走れるように改造した『Fun Car』というものがあった。そのクルマがメキシコのバハカリフォルニア半島で行われている砂漠のラリー、“バハ1000”の第1回に出場し優勝。「この通称『バハバグ』をモチーフにした」とは同社マーケティング本部商品担当の山崎信雄氏の弁。その結果車高は通常の車両より15mm高くなった。

池畑氏は、「楽しいVWを考えた時に、西海岸のカルチャーは絶対に外せない。これは我々にしかない財産だ」と話す。

そして、先代となる『ニュービートル』は、「デザイン的な可能性の提案であったのに対し、ザ・ビートルこそがオリジナルのビートルに原点回帰した、初代への完全なオマージュなので、それをベースにすれば当然バハバグが出てくる。そこには(いまのVWが目指す)楽しさがあるのだ」と述べる。

搭載されるエンジンは、ザ・ビートルは1.2リットルエンジンであるのに対し、デューンは1.4リットル150馬力のエンジンである。また、ザ・ビートルでは初めてアイドリングストップ機能とブレーキエネルギー回生システムを採用したブルーモーションテクノロジーが装備されたことも特徴のひとつだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス『LBX MORIZO RR』、イエロー映える限定車「Original Edition」価格は730万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る