【F1 日本GP】ロズベルグvsハミルトン、チャンピオンの行方をかけた大一番に注目

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
今季もチャンピオン争いを繰り広げるルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ
今季もチャンピオン争いを繰り広げるルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ 全 6 枚 拡大写真

10月7~9日に鈴鹿サーキットで開催される2016F1日本GP。やはり注目はニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのメルセデス勢によるチャンピオン争いだ。

今シーズンも開幕戦から激しい火花を散らす2人。ここ2年はハミルトンが優勢の流れ日本GPも勝利。そのままチャンピオン獲得へと突き進んだが、今年は開幕戦からロズベルグが4連勝をマーク。一時は43ポイントの大量アドバンテージを築いた。一方、ハミルトンはトラブルに見舞われたこともあり序盤戦は苦戦したがシーズン中盤になると勝利を重ね、第6戦モナコGPでのシーズン初勝利を皮切りに、4連勝を含む6勝をマーク。ポイントランキングでもロズベルグを逆転。3年連続チャンピオンに大きく前進したかに見えた。

しかし夏の大型インターバルを終えると、流れは再びロズベルグへ。ベルギーGPから3連勝しポイントでも再逆転。前回マレーシアGPでは終始ハミルトンがリードするレースだったが、まさかのエンジンブローに見舞われリタイア。ロズベルグはスタート直後の接触で最後尾に落ちる不運を乗り越え3位表彰台を獲得。ロズベルグが288ポイント、ハミルトンが265ポイントとなっており、両者の差は23ポイントだ。

今週末のレースを含め残り5レースあるため、ここでのチャンピオン決定はありえないのだが、毎年日本GPの結果が終盤戦の流れを大きく左右しており、ここ4年は鈴鹿で優勝したドライバーが、そのシーズンを制している。ロズベルグにとっては、今回も勝利すれば、最低でもハミルトンとの差を30ポイントに広げることができ、終盤戦に向けてかなり有利となる。それだけに、過去2年はライバルに負けているサーキットではあるが、何としても勝利が欲しいところ。

逆に万が一、ロズベルグがリタイアしハミルトンが大量にポイントを稼げば再び両者の差が拮抗するため、さらに行方が分からなくなるだけでなく、流れ自体も再び変わってしまう可能性がある。

それだけに、今回の鈴鹿は今季のチャンピオンがどちらになるのかを左右する重要なものとなりそうなのだ。

今年でデビュー10年目を迎えたロズベルグ。ここ2年はチャンピオンに手が届きそうなところまできつつも、あと1歩が足りず悔しな涙をのんできた。今年は前述でも触れたとおり、流れもよいため、念願の初タイトルのためにも、このまま突き進みたいところだ。

対するハミルトンも、これまで3人しか成し遂げていない3年連続チャンピオンがかかっているだけに、今季は何としても負けられないシーズン。マレーシアGPでの遅れを取り戻すべく予選から全力で臨んでくるだろう。

今年は地上波やBSでのテレビ中継がないため、注目度も以前と比べると決して高くはないが、ここ数年の中で一番面白いトップ争いが、今週末の鈴鹿では見られそうだ。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る