KYBの“走りを楽しくする”足回り、NEW SR Rebornから競技用ショックアブソーバーまで…東京オートサロン2018

自動車 ニューモデル モーターショー
KYB の「NEW SR Special」と「NEW SR Reborn」
KYB の「NEW SR Special」と「NEW SR Reborn」 全 8 枚 拡大写真

KYBのショックアブソーバーは、世界中で多くメーカーにOEM提供されているグローバルブランドだ。

【画像全8枚】

モータースポーツ分野でのコアなファンも多く、オートサロンのブースでは『プリウス』GT300マシンの展示のほか、全日本ラリーのR規定車両であるシトロエン(『DS3』)のワンオフトリプルピストンのショックアブーソーバー展示、JAOSクロカンラリー用のショックアブーソーバーなど(しかも泥がちょっとついたままの実車のパーツ)、マニアのツボを押さえた展示が目を引く。

ちなみにトリプルピストンとは、通常の複筒式ショックアブーソーバーを倒立させたものをロッドとして、その外側に単筒式ショックアブーソーバーを構成したと思えばよい。見た目も乗用車のショックアブーソーバーにはみえないが、全日本ラリーでは2年間、ノートラブルだったという(その間に車両のクラッシュが起きているというのにだ)。

そんなハードコアなKYBのショックアブソーバーだが、なにもハードな競技用だけではない、と参考出品していたのが「NEW SR Reborn」。これは、高い走行安定性を保ちながら、静粛性やハイエンドな走りを両立させるというコンセプトで生まれた「NEW SR Special」の進化版だ。

チューニングのポイントは、ベース車とのベストマッチングを考えて、純正形状ストラットに純正スプリングを前提とした設計であること。ジオメトリをいじらず、アーム類やアッパーマウント、ブッシュ類を変えずに、エンジンチューンなどしないファミリーカーでもワンランク上の安定感、レスポンスが得られるショックアブーソーバーだという。

「NEW SR Reborn」では、この特性をスポーツカーとファミリーカーに分化させ、より車種ごとのマッチング、走行安定性、乗り心地を追求している。高速のレーンチェンジのヨー変化、ブレーキングのノーズダイブがシャキっとし、さらに加速フィーリングも改善されるはずだという。

一般に、ショックアブーソーバー交換というと、車高調整やドレスアップというイメージが強いが、ブース担当者は「ハンドリング性能を改善するためにタイヤ交換をするのと同じで、ショックアブーソーバーもチューニングすると走りが見違える」と話していた。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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