ダックス&テュフ ラインランド ジャパンが協業開始…自動車ガラス交換修理メンテナンスショップの監査・認証制度の構築に向け

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ダックス&テュフ ラインランド ジャパンが協業開始を発表(右から、ダックス株式会社 代表取締役 本田章郎社長 と テュフ ラインランド ジャパン株式会社 代表取締役 トビアス・シュヴァインフルター社長)
ダックス&テュフ ラインランド ジャパンが協業開始を発表(右から、ダックス株式会社 代表取締役 本田章郎社長 と テュフ ラインランド ジャパン株式会社 代表取締役 トビアス・シュヴァインフルター社長) 全 7 枚 拡大写真

自動車ガラス専門店「ダックス」(本田章郎社長)と、国際的な認証機関の日本法人「テュフ ラインランド ジャパン」は、自動車ガラス交換修理メンテナンスショップに関わる 監査・認証制度の構築を進めるために協業することが、2月22日に判明した。契約締結はすでに2月上旬に済んでおり、今後は基準策定が進められる。

クルマの進化に伴い、高度化を続けていく修理技術。それは自動車ガラスも例外ではない。より高品質な自動車ガラス補修サービスを提供するため、今回の協業が実現した。

自動車ガラス補修店の監査・認証制度の構築に向け、ダックスとテュフ ラインランド ジャパンが協業を開始
もともと自社内で自動車ガラス施工などに関わる検定制度を持ち、その運用を続けてきたダックスの本田社長は、「先進安全装置を搭載した自動車の開発、普及などで、確実に修理できる高度な技術は必要不可欠。また法令遵守、顧客満足の追求など、幅広い領域において一層高い水準でのサービス品質の提供が求められるなか、安心、安全な自動車ガラスの修理を提供する体制を構築する」と協業の意図を説明した。

ダックス株式会社 代表取締役 本田章郎社長
カメラやセンサーなどが、フロントガラスの内側に搭載されるクルマが増えるにつれ、交換・リペアに求められる正確さも、より高いレベルでの推移が求められる。さらに、フロントガラスに情報が投影されるヘッドアップディスプレイが採用されるなど、さらに複雑化の一途を辿ることも間違いがない。その中で、ガラス補修に『自社基準』ではなく、『第三者認証機関による客観的な基準』を策定することで、“より明確な説得力” をもたらすのが今回の目的となる。

テュフ ラインランド ジャパン株式会社 代表取締役 トビアス・シュヴァインフルター社長
「テュフ ラインランド ジャパン」は、自動車の修理に関わる車体整備において、監査・認証制度を運用し、実績を有している。同社の認証を受けるには、設備面だけでなくコンプライアンスの整備なども条件となっており、修理の現場ではすでに信頼を担保する証の一つとして広く認知されている。同社のトビアス・シュヴァインフルター社長は、日本で初めてとなる今回の挑戦を前に、「この協業を楽しみ、プロジェクトを成功に導きたい」と強い意欲を示した。

すでに、ガラス補修の認証が進んでいるドイツのテュフ本社から、同国で実際に使用されているチェックリストも取り寄せられている。今後はそれをベースにし、ダックスの知見を生かしながら、日本や現在の修理事情に適合するように調整が進められる。

本田社長は、「高品質なサービス提供で争える業界になることで、多くの人の快適なカーライフを助けることになる。業界を底上げすることが、自動車ガラス施工の存続に繋がる」と、今回の取り組みがガラス施工の現場にもたらす効果を語った。そして、「ダックス内での展開だけでなく、資本提携先、FC加盟店から順に展開し、日本国内の(ガラス施工の)クオリティーを高めていきたい。海外展開も視野に入れています」と、この先を見据えた。

またテュフ ラインランド ジャパンの栗田氏は、「今回の制度が構築されることで、認証を取得したガラス事業者、ディーラー、車体整備業が“一気通貫”し、情報共有を行うことも可能になる。そして、それがユーザーの安心・安全を担保することにつながります」と、自動車アフターマーケット全体への効果についても強調した。

2017年8月9日にオープンした、24時間365日対応の新ブランド店舗「glass-D(グラスディー)相模原店」
ガラス業界に、新たな価値観を打ち出す今回の取り組み。この日の握手が、業界に与える意味は大きい。
自動車ガラス専門店「ダックス」
国際的な認証機関の日本法人「テュフ ラインランド・ジャパン」

《金武あずみ@JCR》

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