ReVision Mobility 基調講演 「“コネクティッド”がすべての基盤になる」 トヨタ山本氏

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11月21日、ReVision Mobility 第2回セミナー&交流会が都内で開催された。今回のテーマは「テクノロジーは次世代モビリティをどう変えるのか」。基調講演に登壇したトヨタ自動車 ITS・コネクティッド統括部部長の山本昭雄氏は、「我々は”コネクティッド”がすべての基盤になると考えている」と、コネクティッドの重要性を強調した。

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一里塚となる2020年

セミナーの基調講演では、3名のスピーカーが登壇した。まず最初に、自動車ジャーナリストの清水和夫氏がスピーチを行った。

清水氏は、自動運転が社会に普及していくロードマップについて「2020年を一里塚とし、オーナーカーの高速道路における自動運転レベル3、地域限定のラストワンマイルにおける自動運転レベル4が段階的に広まっていくだろう」と述べた。

そのうえで、自動運転が普及する際のハードルとして、技術・社会受容性・法律の3つのポイントが重要になるとし、なかでも法律における刑法に関する論点について、「事故を起こしたのは人間かシステムか、ここをどう判断するかが明確にならない場合、事故が起きたにもかかわらず、過失責任が問えないという問題が起きる可能性がある。そういった課題を社会がどれだけ受容できるか、ということが論点になっている」と指摘した。

清水氏はさらに、「これらのハードルを解決しながら、いかにイノベーションを起こしていくかが私たちに求められていること。いち企業だけではなく、オールジャパンで取り組んでいかなければならない」と述べた。

5G導入が世界で加速している

続いて、NTTドコモ執行役員 5Gイノベーション推進室室長の中村武宏氏が登壇した。

中村氏は5Gの導入スケジュールについて、世界中で前倒し的に進んでいると説明した。「我々としては2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて商用サービスを導入する計画だが、世界的には5Gの導入が加速している。消極的だった欧州をはじめ、韓国、アメリカにおいても2018年から2019年にかけて導入計画がある」。

また5Gの導入については、一気に入れ替わるのではなく、段階的に進めることを強調した。「まずは高速大容量が最も必要なエリアから導入していく。都市部はもちろん、地方創生という意味で郊外でも導入していくが、いきなり日本全国の主要道路で使えるということではない」。

「5Gは当面LTEと同時運用が基本だ。LTEは日本全国に広がっているし、現状かなり安定している。安定していることが重要だと考える。LTEも進化し1ギガbpsを越えてくる。5GとLTEをうまく利用しながら、全体として優れた通信環境を提供する」。

コネクティッドがすべての基盤になる

続いて、トヨタ自動車コネクティッドカンパニー ITS・コネクティッド統括部部長 山本昭雄氏が登壇した。スピーチの冒頭で山本氏は、「我々は、”コネクティッド”がすべての基盤になると考えている」と強調した。

その理由として、「電動化によってスマートグリッドにつながり、知能化・自動運転ではつながって遠隔監視も必要となる。またクルマが車外と連携し、社会システム基盤とつながり、社会の一員となっていく」と説明した。

さらに山本氏はモビリティ全体について言及し、「すべての人に移動の自由と喜びを、という目標を掲げている。そのためのソリューションのひとつが『eパレット』。MaaS専用の次世代EVであり、自動運転のインターフェイスを開示するという大きなチャレンジをしている」と説明した。

またMaaSに関する取り組みとして、UBERや、先日発表されたソフトバンクとの連携について紹介した。

「例えばUBERとの協業について。UBERは自動運転技術を開発しており、我々の自動運転インターフェイスを通じてクルマを動かす。安全を確保するために我々の自律制御技術も利用している」

「ソフトバンクとの協業のポイントは、需給最適化システムだ。eパレットを移動店舗、移動充電器、移動イベントブースなどの多様な用途に展開するのに際して、需要の発生をデータでしっかり把握し、ジャストインタイムでロジスティックも含めて供給を考えていこうとしている」

最後に山本氏は、「トヨタは、社会課題である事故や渋滞といった問題をゼロにしていき、より移動の自由を最大化する。この両面を推進し、安心快適なモビリティを提供していきたい」と締めくくった。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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