最新のエンジンを学ぶために最適な一冊…基礎から学ぶ高効率エンジンの理論と実際

『基礎から学ぶ 高効率エンジンの理論と実際』
『基礎から学ぶ 高効率エンジンの理論と実際』全 1 枚

基礎から学ぶ 高効率エンジンの理論と実際
著者:飯島晃良 日本大学理工学部准教授/博士(工学)
発行:グランプリ出版
定価:2160円(本体価格:2000円+税)
発売:2018年12月25日
ISBN978-4-87687-361-6

大学講師によるエンジン技術者に向けた入門書が刊行された。

大学にて熱力学、内燃機関等の講義を担当する著者が、エンジンに関する技術者として最初に何を学ばなければいけないかを具体的に記したものである。特に現在大学でエンジンを学んでいないエンジン技術者や、エンジンの基本原理を学びたいと考えているサプライヤーの技術者をはじめ、大学や高専、専門学校でエンジンを学ぼうという学生のためにまとめられたものである。

その内容は、自動車用パワートレインの現状と課題や、エンジン性能の表し方などのベースとなる部分から、ガソリンエンジンの低燃費化技術、有害排出ガスのクリーン化など最新技術へのアプローチまでがわかりやすく、かつ、専門的な視点で記されている。その結果、著者の前書きでも、「各章を読み進めることで、最新技術がなぜ有効なのかが理解でき、今後どうあるべきかを提案でき、技術論文やより専門的な書籍を読めるようになる」と述べられている。

そして、高効率エンジンのための燃焼研究に従事する現役の教員だからこそわかる、エンジン開発に必要な技術を得るために、身につけなければならない基本的な原理を詳しく伝授。この分野に興味のある方にも概要が理解できるように、巻末には本書内容の理解に役立つ重要用語解説も収録しているので、細心のエンジンの基本原理を学ぶ入門書としては最適の1冊といえよう。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る