アルヴィスがワンオフクラシックカー2台を日本初公開…オートモビルカウンシル2019

アルヴィスを知ってもらうために

ワンオフの2台は輝くヒストリーを持つクルマたち

アルヴィスブランドを確立させたい

アルヴィス 3.5リットルランスフィールドコンシールドフード(手前)とアルヴィス  3リッターパークウォードサルーン(奥)
アルヴィス 3.5リットルランスフィールドコンシールドフード(手前)とアルヴィス 3リッターパークウォードサルーン(奥)全 21 枚

明治産業はオートモビルカウンシル2019に、昨年11月に代理権を取得したアルヴィスを4台出展した。そのうちの2台は日本初公開の車両である。

【画像全21枚】

アルヴィスを知ってもらうために

オートモビルカウンシルに出展した理由について明治産業取締役社長の竹内眞哉氏は、「個人的にもクラシックカーが好きなので、初回からこのイベントには来ていた。カーメーカーも出展しており、とても良いイベント」とその印象を語ったうえで、「昨年11月にイギリス大使館でお披露目して以来、一般のお客様に見てもらう機会がなかったので、このイベントで多くの方に見てもらい、アルヴィスを知ってもらいたい」と語る。

今回日本初公開となった、『3リットルグラバースーパークーペ』と『3.5リットルランスフィールドコンシールドフード』はこのイベント出展のため、急遽イギリスのアルヴィス社会長のアラン・ストート氏個人から借り受けたクルマで、その会長自身も来日するほどの力の入れようだ。

ワンオフの2台は輝くヒストリーを持つクルマたち

グラバースーパークーペのベースとなる『TF21』はアルヴィスの最終モデルで、1966年のジュネーブモーターショーで発表された。全生産台数106台のうち6台が、スイス、ベルンのコーチビルダー、ハーマングラバーによって架装されたのだ。TF21にはアルヴィス史上最もパワフルなエンジン(直列6気筒150bhp)が搭載された。展示された車両は1966年7月24日にハーマングラバーにシャシーが引き渡されたワンオフモデル、富裕な実業家のオーダーによるもの。当時、この車両はパークウォード仕様に比べ倍の価格で販売されたという。

そしてもう1台のランスフィールドのベースとなる『スピード25』は、1936年に発表。安全に高速走行したい願望を持つユーザーの要望に応えるクルマとして生産。1936年から1940年にかけて合計391台のシャシーが製造された。コーチワークの内訳は、255台がサルーン、67台がドロップヘッドクーペ、52台がツアラー、17台は不明である。このランスフィールドコンシールドフードは1938年のロンドンモーターショーに出展するために製造された車両で、収納したフードを完全に覆う金属製カバーを備え、その周りにはウォルナット製キャップが配されたほか、フロントシートはスライディングクッションにするなど特別なコーチワークがなされている。アルヴィスにとって、この特別なコーチワークが施された車体は唯一となった。

アルヴィスブランドを確立させたい

最後に竹内氏は「昨年11月に発表以来半年経ち、ショールームも完成しやっと落ち着いてきた。まずはブランドをしっかり築き上げ、単に売れればいいということではなく、きちんとアルヴィスブランドを確立して少しずつ進めていきたい」と今後の方針を語る。

また、アルヴィスの商標はクルマだけでなく、香水やバックなど多岐に渡ることから、「明治産業はクルマの部品を売っているが、今後は新しいことにも目を向けていきたい。そこでアルヴィスブランドを活用して戦略を立て、どのような展開ができるのか、社員と共に夢を描いていきたい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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