初のフルモデルチェンジとなったランドローバーのコンパクトSUV『レンジローバー イヴォーク』。先代で高い評価を受けたエクステリアデザインはキープコンセプトだが、新型ではインテリアとプラットフォームが刷新。効率的な走行と燃費向上を実現するマイルドハイブリッド(MHEV)がジャガー・ランドローバーで初採用された。
目次
新型を発表、ランドローバー初のマイルドハイブリッド
「レンジローバー」シリーズ初のコンパクトモデル
イギリスのランドローバーは11月23日、新型『レンジローバーイヴォーク』(Land Rover Range Rover Evoque)を本国で発表した。
レンジローバーイヴォークは、従来型が2010年夏にデビューした、『レンジローバー』の名前を冠した初のコンパクトモデルだ。ボディタイプは3ドア、5ドア、コンバーチブルの3種類が用意され、世界累計販売台数は77万台を超えている。このレンジローバーイヴォークが、デビューから8年を経て、初のモデルチェンジを実施した。新型は、2世代目モデルとなる。
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新型、6月1日より受注開始 ランドローバー初のMHEVも用意
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、初のフルモデルチェンジとなったランドローバーのコンパクトSUV『レンジローバー イヴォーク』を日本市場に導入、6月1日より受注を開始する。
新型イヴォークは、独特の傾斜したルーフラインとリアに向かって上昇するウエストラインを継承しつつ、ドアパネルに格納されるデプロイアブル・ドアハンドルや超薄型マトリックスLEDヘッドライトが滑らかで美しいボディを際立たせている。ボディカラーは、新色のソウルパールシルバーとノリータグレーを含め全13色を展開する。
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【試乗】外見はキープ、だが中味を知れば「似て非なるもの」 …中村孝仁
外観はキープコンセプトだが
すでに海外試乗の記事がネットを賑わしていたから、その姿形だけは把握していた。何か代わり映えしないなぁ…。これが当初の印象であった。
実は試乗会当日、家を出る時は篠突く雨。これじゃあ試乗会もお流れか…そんな気分で会場に向かったのだが、折からの雨のせいか、高速を降りるところから大渋滞に見舞われ大幅な遅刻。それでも受付でクルマ余ってます?と聞くと。最上級仕様の「P300」がありますよとのこと。これ、実は48Vのマイルドハイブリッド仕様のモデルで、今回のイチオシモデルだから躊躇なくそれを選択した。
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レンジローバー イヴォーク 新型(RダイナミックHSE P300 MHEV)
【試乗】世界観はそのままに、よりノーブルに、上質に…島崎七生人
99%が新設計、だが引き継がれた世界観
ドアヒンジを除く99%が新設計のボディ構造という。“99%”という数字の割り出し方とドアヒンジがキャリーオーバーされた理由は別の機会に譲るとして、新型は、初出となる電動化前提の新設計プラットフォームPTA(Premium Transverde Architecture)をベースに誕生した。
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【試乗】一つの塊として動く様はスポーツカー的だ…九島辰也
初のフルモデルチェンジ
『イヴォーク』が初のフルモデルチェンジを迎えた。と言っても一見してどこが変わったの?というレベル。
そりゃそうだろう。先代モデルのデザインの完成度が高いのは言わずもがな。無理矢理手を入れてもいい方向には行かないばかりか、かえって酷評を得ることになりかねない。その意味イヴォークはもはや『ミニ』や『Gクラス』、『ラングラー』の領域にあるかも、である。
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レンジローバー イヴォーク 新型(R-DYNAMIC HSE P300 MHEV)
初のPHV設定…燃費71.4km/リットル
ランドローバーは4月22日、欧州向けの『レンジローバー イヴォーク』(Land Rover Range Rover Evoque)に、新開発のプラグインハイブリッド(PHV)システム搭載車を設定すると発表した。
EVモードは最大66km
レンジローバー イヴォーク初のPHVは、「P300e PHEV」グレードを名乗る。PHVシステムのエンジンは、1.5リットル直列3気筒ガソリン「インジニウム」ユニットが、最大出力200psを発生し、前輪を駆動する。最大出力109psの電気モーターは、リアアクスルに組み込まれ、後輪を駆動する。PHVシステム全体では309psのパワーと55.1kgmのトルクを獲得し、0~100km/h加速6.4秒の性能を発揮する。
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3列7人乗りのLWB車両をスクープ!5人乗り廃止の可能性も
スタイリッシュ・クロスオーバーSUV、レンジローバー『イヴォーク』に設定される3列7人乗りのLWB(ロングホイールベース)モデルのプロトタイプ車両をカメラが初めて捉えた。
イヴォークは、2008年のデトロイトモーターショーにて発表されたコンセプトモデル、『LRX』を起源とし、初代が2011年に発売、翌2012年には日本市場にも投入されている。2代目は2018年に初公開、ランドローバー初の48Vマイルドハイブリッド車として2019年から発売されている。