誕生60周年を迎えたホンダCBシリーズの開発ストーリーを記した本が登場

CB750FOUR(1969年)
CB750FOUR(1969年)全 2 枚

『ホンダCBストーリー 三訂版』
進化する4気筒の血統
編者:三樹書房 編集部
著者:小関和夫 他共著
発行:三樹書房
定価:本体価格2800円(消費税除き)
ISBN978-4-89522-718-6

【画像全2枚】

ホンダ『CB750FOUR』誕生50周年を記念し、CBシリーズの変遷をまとめた書籍が出版された。

ホンダの二輪といえばCB、と思いつくほど浸透したこの名称。このCBとはCLUB MANの頭文字をとったといわれている。

本書によると1959年に登場した初のCBの名がつけられた『CB90』のコンセプトは、「スポーツ車であるがツーリング用、ドラッグ、ロード、ダート、スクランブル用パーツも用意、レース出場もできるマシンで公道走行車」と欲張ったものであったという。つまり、一般ユーザーがこのCBで自由にモーターサイクルライフをエンジョイできるものを想定していたのだ。当然、当時二輪車はぜいたく品であったことから、このコンセプトとなったのだろう。

本書はこういった背景から始まり、浅間火山レースをはじめとしたさまざまなモータースポーツ活動にも触れられている。

そして、当時の開発者たちの声も数多く収録されている。特に本田技術研究所二輪車部門の責任者だった原田義郎氏やエンジン設計に携わった白倉克氏、そして、デザイン責任者の池田均氏によるCB750FOUR開発の歩みは内部で、しかもその開発に携わっていなければわからないポイントや苦労、エピソードがちりばめられている。同時に『CB400FOUR』と『CBX400F』のデザインを担当された佐藤允弥氏のデザイン意図なども改めて読みながら実車を見ると、なるほど納得という部分も多々あり、説得力のあるものである。

なお、本書は2006年4月に増補新訂版(二訂版)として出版されたものをもとに、『CB1300SUPER FOUR』の開発担当者の方々の証言を第16章として追加、編集したものである。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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