狙われた三菱電機、中国系ハッカー集団からサイバー攻撃の可能性[新聞ウォッチ]

自動車 ビジネス 企業動向
三菱電機
三菱電機 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

三菱電機が中国系とみられるハッカー集団から大規模なサイバー攻撃を受け、機密性の高い防衛関連や鉄道などの情報が流出した可能性があることがわかったという。きょうの朝日が1面トップで「三菱電機にサイバー攻撃」との見出しで大きく取り上げている。

記事によると、本社や主要拠点の少なくとも国内外の120台超のパソコンや、40台超のサーバーに不正なアクセスを受けたことが社内調査で判明。三菱電機は不正アクセスの手口などから、防衛関連の機密情報を主に狙う中国系のサイバー攻撃集団「Tick(ティック)」が関与した可能性があるとみているという。

その被害としては自社の情報に加え、防衛省、環境省、内閣府、原子力規制委員会、資源エネルギー庁など10を超える官公庁や政府機関、電力、通信、JR・私鉄、自動車の大手を中心に少なくとも数十社の国内外の民間企業に関する様々な情報が不アクセスを受けたという。

朝日の記事によれば、三菱電機が社外からの不正アクセスの疑いに気づいたのは昨年6月下旬。情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)のサーバーで不審なファイルの動作を検知したのが端緒だったとみられる。

三菱電機では、過労自殺の問題から「働き方改革」を掲げて長時間労働を抑制する方針を打ち出すなど、ネガティブな話題も多いが、今度はまさかの国家の機密情報などが含まれるサイバー攻撃とは、詳細は明らかにされてはいないものの怖い話である。

2020年1月20日付

●本社世論調査、ゴーン被告主張「納得せず」86%(読売・2面)

●三菱電機にサイバー攻撃、防衛・電力・鉄道情報流出か、中国系組織関与の可能性(朝日・1面)

●日航競争欠く「縮小均衡」欧州自社路線選日空の半分、破綻10年(産経・3面)

●新型肺炎62人に拡大、武漢、1700人感染試算も(産経・3面)

●ゴーン被告仕掛けた情報戦、日本批判仏広報のブロ主導(産経・23面)

●全日空、アジアで共同事業、ダイヤ・運賃調整、シンガポール航空と(日経・1面)

●通常国会きょう召集(日経・1面)

●東芝、東証1部復帰に影、子会社で架空取引(日経・5面)

●ゴーン元会長止まらぬ主張、日本当局国際世論への影響懸念(日経・34面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  5. 【マツダ CX-60 MHEV 新型試乗】買い時とグレードのチョイスに迷う存在…中村孝仁
  6. 新型EV『マツダ6e』、欧州で今夏発売へ...日本のおもてなしを体現
  7. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  8. 「存在感ハンパない」DSの新型フラッグシップ『N°8』が「唯一無二な印象」など話題に
  9. これが未来のメルセデス!? AMGが斬新すぎる4ドアスポーツ発表、3モーターで最高速は360km/h超
  10. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る