名車の代名詞?リトラクタブルヘッドランプを装着した日本車…前編【懐かしのカーカタログ】

トヨタ2000GT
トヨタ2000GT全 9 枚

法規や技術の進化で今は見られなくなったリトラクタブルヘッドランプ。日本車での採用例は……と調べると、意外と多い。そこで前・後編に分け、今回は12車種/21モデルをカタログで振り返ってみたい。

トヨタ 2000GT(1967年)

トヨタ2000GTトヨタ2000GT
生産台数337台。連続高速耐久スピード世界記録樹立。X型バックボーンフレームに3連キャブレター付き6気筒2リットルDOHC搭載。せり上がってくるヘッドランプの開閉はゆっくりとしたもの。

トヨタ・セリカ(3代目・1981年/4代目・1985年/5代目・1989年)

トヨタ・セリカトヨタ・セリカ
3代目は当初、日本車では珍しい“ライズアップ式”を採用、後期型からリトラクタブル式に。FF化した4代目にはフルタイム4WDのGT-FOURを設定。5代目はWRCで活躍。

トヨタ・セリカXX(2代目・1981年)

トヨタ・セリカXX/スープラトヨタ・セリカXX/スープラ
国内専用の『XX』としては2代目。6気筒エンジンを搭載した『セリカ』のロングノーズ版。カタログでは“ライズアップライト”と呼んでいた。

トヨタ・スープラ(初代・1986年)

『スープラ』名義では国内初代。後期には3ナンバーボディを設定。4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションは『トヨタ2000GT』以来。

トヨタ・ターセル/コルサ/カローラII(2代目・1986年)

トヨタ・ターセル/コルサ/カローラIIトヨタ・ターセル/コルサ/カローラII
シリーズとしては2代目。3車ともにコンベンショナルな3ドアにほかに、この“フルリトラクタブルヘッドランプ”をもつ「リトラ」を設定。1.5リットル以下の2ボックスでは初だった。

トヨタ・スプリンター・トレノ(5代目・1983年/6代目・1987年)

トヨタ・スプリンター・トレノトヨタ・スプリンター・トレノ
この世代から『カローラ/スプリンター』系はFFとFRに分かれ、“トレノ(レビン)”はFRとして残された。リトラクタブルヘッドランプは“トレノ”専用で、FF化した5世代目にも踏襲。

トヨタ・MR2(初代・1984年/2代目・1989年)

トヨタ・MR2トヨタ・MR2
“ミッドシップ・ランナバウト2シーター”として登場した、日本初のミッドシップエンジン車。2代目はボディサイズをやや拡大し、走行性能をより高めた。

日産・フェアレディZ(3代目・1983年)

日産フェアレディZ日産フェアレディZ
“パラレルライジングヘッドランプ”と呼ぶ、平行に上下する機構を採用。格納時にもランプの一部が外から見えた。’86年に北米NDIによりデザインが刷新された後期型でもこのランプは踏襲。

日産・シルビア/ガゼール/180SX(4代目・1983年/5代目・1988年=シルビア)

日産・シルビア/ガゼール/180SX日産・シルビア/ガゼール/180SX
迂闊にも失念していたが、4代目の『シルビア』『ガゼール』では、ワイパー付きフルリトラクタブルヘッドランプを採用していた。『ガゼール』後継の『180SX』ではハロゲン式に。

日産・パルサーEXA(初代・1982年/2代目・1986年)

日産・パルサー・エクサ/エクサ日産・パルサー・エクサ/エクサ
『パルサーEXA』は同シリーズのクーペ版として登場。初代のターボRはウォッシャー付き。2代目は独立し、“クーペ”と“キャノピー”の2タイプが用意された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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