【トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2 試乗】この進化、6年かけただけのことはある…岡本幸一郎

トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2
トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2全 24 枚

コロナ禍はもうしばらく続きそうで、例年とはだいぶ世の中は違った状況の中ではあるが、間も無くまた冬がやってくる。それでも、電車移動を避けてクルマを使う人が増えたり、旅行を喚起する施策により遠方に出かける人が増えたりして、降雪地でクルマを使う人が増えることが予想される。

【画像全24枚】

いずれにしてもスタッドレスタイヤ選びは万全を期しておくことに越したことはないが、今シーズンはトーヨータイヤから要注目の新商品が登場した。「変わらない安心感、路面環境に対応した新世代スタッドレス」をコンセプトとする『オブザーブ GIZ2(以下「GIZ2」)』だ。

高度なアイス性能と効きの持続を実現する「自信作」

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トーヨータイヤの持てる技術を惜しみなく投入し、通常よりも長い6年もの歳月を経てモデルチェンジしたGIZ2は、時間をかけた甲斐もあって、前身である『オブザーブ ガリットGIZ(以下「GIZ」)』からの性能の上がり幅が非常に大きいという。独自の設計技術が生み出した非対称パターンや新コンパウンドにより、冬の路面へしなやかに密着し、より高度なアイス性能と効きの持続を実現したとのことで、開発陣も「自信作」と胸を張っている。

アイスドームで新旧を乗り比べると、その差は歴然。20km/h、30km/h、40km/hからそれぞれフルブレーキングを試みたところ、減速中のABSの作動の仕方や最後に完全停止する瞬間の食いつき具合がだいぶ違って、車速を高めるにつれて差が大きくなる。アイス制動距離はGIZよりも8%短縮と聞いていたが、もっと差があるように感じられたほどだ。

グリップの高さが生む走りの手応えと安心感

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さらに、このセクションの主な目的は制動距離の違いを確認することだったのだが、実はそのあとも顕著な違いを感じた。

グリップが高いので発進しやすく、そこからアクセルを踏み増したときの車速の上がり方にもだいぶ差がある。そして、Uターンするときの手応えがぜんぜん違ったことに驚き、スラロームを試みたときについてくる感覚にも大きな差があったことも印象的だ。GIZ2は応答遅れが小さくオーバーステアも出にくいので、よりイメージしたラインをトレースしやすく、いたって安定して走れる。

トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2
一方、圧雪の外周路でも、やはり全体的にGIZよりもGIZ2のほうがグリップ感が高いおかげで、車速を上げて少し攻め気味に走ってみてもあまり不安を感じなかった。GIZ2はここでもステアリング操作に対する応答遅れが小さく、リアが流れやすい下りのコーナーでも粘ってオーバーステアが出にくい。しっかり路面を捉えている感覚があり、挙動も終始穏やかだ。

「GIZ」愛用者なら尚のこと進化の大きさに驚く

トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2
アイス、スノーともに、その走りは予想を超えていた。さすがは6年かけただけのことはある。これから冬道を走る機会のある人へ、GIZ2は実勢価格もそれほど高くなく、性能は格段に進化している。これまでGIZを愛用していた人なら尚のこと、その進化の大きさに驚くはずだ。

岡本幸一郎氏岡本幸一郎氏
岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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