ルノーの新型燃料電池車、航続は最大500km…3車種を2021年内に欧州発売へ

ルノーの新型燃料電池車。左から、マスター・シャシーキャブ H2-TECH、マスター・シティバスH2-TECH、マスター・バン H2-TECH
ルノーの新型燃料電池車。左から、マスター・シャシーキャブ H2-TECH、マスター・シティバスH2-TECH、マスター・バン H2-TECH全 4 枚

ルノーグループ(Renault Group)は7月8日、新たな合弁会社の「HYVIA」を通じて、2021年内に新型商用燃料電池車を3車種、欧州市場で発売すると発表した。

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HYVIAはルノーグループと、水素燃料電池技術を手がけるプラグパワー社が折半出資で設立した。新型商用燃料電池車は、2021年内にルノーグループのフランス・バチイイ工場で組み立てを開始し、2021年末までに欧州市場で発売される予定だ。水素充填と充電ステーションの整備も行う。

3車種の新型商用燃料電池車のうち、『マスターバンH2-TECH』は航続500km、最長12mの荷物が積載できる商品輸送に適した大型バンだ。『マスターシャシーキャブH2-TECH』は、航続250km、19立法mの貨物スペースを備えた大型バン。『マスターシティバスH2-TECH』は、最大15人の乗客を輸送できる都市型ミニバス。航続は300kmで、企業、地方自治体、地方公共サービスに最適という。

新型商用燃料電池車3車種は、電気エネルギーと水素ベースのエネルギーの両方を動力源とするデュアルパワーアーキテクチャをベースに開発された。3車種の中で、最も航続の長いマスターバンH2-TECHの場合、航続500kmの内訳は、電力からが100km、水素からが400kmとなる。

新型商用燃料電池車は仕様によるが、蓄電容量33kWhのバッテリー、30kWの燃料電池、3~7kgの水素タンクを搭載する。ルノーグループは、3車種の新型商用燃料電池車は、EVを補完するもの、としている。

《森脇稔》

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