VW傘下の「PowerCo」、大規模電池工場「ギガファクトリー」に100%グリーン電力導入へ

VW子会社のPowerCo SEがドイツのザルツギッターに建設中のバッテリーセル生産工場(ギガファクトリー)
VW子会社のPowerCo SEがドイツのザルツギッターに建設中のバッテリーセル生産工場(ギガファクトリー)全 1 枚

フォルクスワーゲングループの子会社のPowerCo SEは、ドイツのザルツギッターに建設中のバッテリーセル生産工場(ギガファクトリー)向けに、再生可能エネルギーの長期購入契約を締結した。

この契約により、2025年から10年間にわたり、年間約305ギガワット時(GWh)のグリーン電力を調達する予定だ。

契約の相手先は、風力発電事業者のアルテリックと太陽光発電事業者のエンビテック・バイオガスAGの2社だ。アルテリックからは年間約240GWh、エンビテック・バイオガスAGからは年間約65GWhの電力供給を受ける。これにより、10年間で合計3テラワット時(TWh)のグリーン電力がザルツギッターのギガファクトリーの運営に使用される。

PowerCoは、大量生産セグメントにおけるバッテリーの持続可能性で新たな基準を設定することを目指している。電池生産は非常にエネルギー集約的であるため、CO2フリーの電力使用は大きな効果をもたらす。この契約により、ザルツギッター工場だけでも、2023年のドイツの電力ミックスと比較して年間約11万5000トンのCO2排出量を削減できる見込みだ。


《森脇稔》

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