電動化の変革を勝ち抜くアイシンの狙いとは…アイシン PTシステム製品企画部 部長 須山大樹氏[インタビュー]

電動化の変革を勝ち抜くアイシンの狙いとは…アイシン PTシステム製品企画部 部長 須山大樹氏[インタビュー]
電動化の変革を勝ち抜くアイシンの狙いとは…アイシン PTシステム製品企画部 部長 須山大樹氏[インタビュー]全 1 枚

来たる2月9日、オンラインセミナー「アイシンにおけるパワートレインの電動化・技術開発の今とこれから」が開催される。登壇するのは、株式会社アイシン 製品開発センター パワートレイン製品本部 PTシステム製品企画部 部長である須山大樹氏。

当日の講演は以下のテーマで進められる予定だ。

1.フルラインアップの電動化戦略とグローバル展開
2.小型・高効率・高静粛性を追求したコア技術
3.車両目線での統合制御と最適化
4.利便性・快適性・環境負荷低減などエンドユーザー視点の価値創出
5.対談・質疑応答

自動車産業の電動化が進むなか、メガサプライヤーの役割は、単なる部品供給から、車両全体の効率化を支えるシステム提案へと変化している。

そのような状況下で、アイシンは、パワートレインからブレーキ、シャシー、さらにはスライドドアといったボディ関連部品までを網羅する総合部品メーカーとして、また「走る」「曲がる」「止まる」そして安全で快適な移動を支える、自動車メーカーに最も近い自動車部品メーカーとして、変革する市場に現実的な解を提供している。

電動化時代におけるアイシンの強みと、電動駆動ユニットeAxleの進化の方向性について須山氏に聞いた。

パワートレインのフルラインアップ

アイシンの最大の強みは、ハイブリッドからBEVまで、あらゆる電動化ニーズに対応できるパワートレインのフルラインアップを有している点にある。株式会社アイシン 製品開発センター パワートレイン製品本部 PTシステム製品企画部 部長である須山氏は、この全方位的な体制が、現在の不透明な市場において自動車メーカーにとっての大きな価値になると語る。

「アイシンは、HEV・PHEV・BEVすべての電動化車両に対応できるパワートレインをフルラインアップで提供しています。この体制こそが、現在の市場環境において私たちの強みとなっています」

「地域や市場によって電動化の進展は異なり、自動車メーカーは多様なパワートレインを柔軟に使い分ける戦略を採っています。アイシンは、特定の技術に特化するのではなく、あらゆるニーズに応えられる製品群を揃えています。これにより、どのような電動化戦略に対しても最適なユニットを供給することができることが強みです」

eAxleの小型化がなぜ重要なのか

電動車の基幹部品であるeAxleの開発において、「小型化」は重要な要素の一つである。アイシンは、将来的に市場投入を目指すeAxleの製品群においては、さらなる「小型化」実現の目標値に徹底的にこだわっている。

「eAxleの小型化が強く求められている背景には、自動車メーカーの多様なプラットフォーム戦略があります。限られたプラットフォームで様々なパワートレインを載せ分ける必要性が出てきています」

「こうした考え方で車両を開発する場合、駆動ユニットが占めるスペースをいかに小さくできるかが、車両をいかに早く市場投入できるかを左右します。ユニットがコンパクトであれば、、各自動車メーカーのプラットフォーム戦略に応じてフレキシブルに配置することが可能になります。」

ではアイシンは、いかにしてこの小型化を実現しようとしているのか。主な手段としては、材料の高強度化、モーターの高回転化、ATで培った知見を生かしたパッケージングの工夫の3点を掲げている。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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