日産自動車は2月24日、シニアドライバーの安全運転を支援・啓発する取り組みとして、北里大学との共同研究を基に「むすんでひらいて あしゆび体操」を制作したと発表した。
日産が北里大学と2022年から進めている研究において、足指で地面をつかむ力(足指の握力)がドライバーの運転操作に影響を与えることが分かった。足指の握力が低下すると、ハンドル誤操作の増加、アクセル操作の粗さ、ブレーキ反応の遅れなど、さまざまな悪影響が生じる。
これらの課題を改善するために、「あしゆび体操」は考案された。本体操を行うことで、足指の握力が向上するだけでなく、アクセル・ブレーキのペダル操作に必要な足首の可動域が広がる傾向も、シニアを対象とした調査で確認されている。
「あしゆび体操」には、主に3つの効果が期待される。足指で地面をつかむ力が高まり、転倒予防や歩行機能・運動能力の向上につながる。体の重心が安定し、クルマの安全運転や安全歩行に必要なしっかりとした姿勢づくりにつながる。クルマの運転操作に必要な足裏やふくらはぎの筋肉を鍛えることで、安全運転を行いやすくなる。
本体操は、童謡「むすんでひらいて」の音楽とリズムに合わせて行う体操。動きをシンプルにした「基礎編」と、足首の動きも取り入れた「上級編」の2種類を用意している。日産の公式YouTubeで動画を公開しており、映像を見ながら楽しく取り組める。
横浜市、新潟市、金沢市の3地域で実施した効果検証では、体操実施直後に足指握力が10.5%、足関節可動域が8.5%向上した。また、2ヶ月間の継続実施後には、足指握力が25.0%、注意機能を測るTMT-Bが15.7%向上した。
本体操は、映像や音楽がなくても実施できるため、クルマの運転前やちょっとした隙間時間など、いつでもどこでも手軽に行うことができる。また、高齢者に限らず、運動不足が気になる方など、子どもから大人まで幅広い年代におすすめできるもので、家族や地域の方々と一緒に楽しめる運動となっている。
日産は2021年に、産学連携によるバーチャル研究所「交通安全未来創造ラボ」を設立し、交通事故の要因解明やその解決策の研究に取り組み、得られた知見や情報を広く発信・啓発する活動を行ってきた。今回のプロジェクトを交通安全啓発活動「ハローセーフティキャンペーン」の一環として実施する。
日産は今後も、より安全な技術を開発し、幅広い車種への搭載を進めながら、交通安全や安全運転の啓発活動にも積極的に取り組み、交通事故のないゼロ・フェイタリティ社会の実現を目指す。




