【中国・自動車大国】激しい攻防に入る日本メーカー

自動車 ビジネス 企業動向
【中国・自動車大国】激しい攻防に入る日本メーカー
【中国・自動車大国】激しい攻防に入る日本メーカー 全 15 枚 拡大写真

●世界3位の生産台数

1953年に建国後初の自動車メーカーである第一汽車集団が発足、自動車産業の歴史が半世紀を経過した中国が“大国”路線を突っ走っている。2004年は国内生産が初めて500万台を突破するのが確実で、米国、日本に次ぎドイツと肩を並べる存在になる。

急成長市場では、先行した独VW(フォルクスワーゲン)、米GM(ゼネラル・モーターズ)を日本メーカーが激しく追い上げる展開となっている。4−5年後には設備過剰の可能性もあるだけに、ここ1−2年のシェア争いが将来の優劣を決することになる。

92年にトラック主体で100万台だった中国の自動車生産は、2000年に200万台を突破すると02年には300万台、03年には400万台と、これまでどの国にもなかったペースで大台の塗り替えが進んできた。中国自動車工業協会のまとめによると、昨年の生産は前年比33%増の449万台。今年1−3月は26%増の130万台となっているので、500万台を超えるのがほぼ確実だ。

同工業会の集計による03年の乗用車市場(輸入車除く)は75%増の197万台だった。需要構造も商用車主体から乗用車を加えた2本柱が立ち、モータリーゼーション初期のパターンとなってきた。広州ホンダの前社長、門脇轟二氏は今年の乗用車市場は300万台規模になり「初めて商用車を上回る」と展望している。

1/4●世界3位の生産台数
2/4●日本メーカーは3位グループで団子レース
3/4●トヨタ次期社長候補、豊田章男専務の試練
4/4●中国での勝負が決戦

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 続きを読む

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  3. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  4. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  5. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る