■三菱自動車の“一人負け”の様相
大手3社に続いて好調だったのがマツダ。欧州販売を『マツダ3』(日本名『アクセラ』)を中心に20%伸ばし、北米市場でも高採算車の比率がアップ。国内市場でも新型車『ベリーサ』が好調で、営業利益、純利益ともに中間期の過去最高を記録。併せて、通期の営業利益予想もおよそ20年ぶりの過去最高となる780億円に上方修正した。
一方、富士重工業(スバル)も軽自動車は好調だったが、新型車の投入がなかったことで収益源の北米が伸び悩んだ。売上高は過去最高を更新したものの、当期利益は半減。設備投資計画の見直しなどで、期初予想の利益水準を確保する方針だ。
自動車メーカー全社中、唯一減収減益を強いられたのが三菱自動車工業。リコールや欠陥車隠し問題による極度の販売不振に陥ったことで、売上高は前年同期比11%減。国内販売台数は43.7%減の9万5876台に落ち込み、上半期としては過去最低を記録。
最終損益は1461億円の赤字(前年同期802億円の赤字)に落ち込んだ。通期の連結最終赤字は2400億円(前期2154億円の赤字)に膨らむ見通し。同社の“一人負け”というべき様相を示している。
■大手3社は海外が好調
■三菱自動車の“一人負け”の様相
■軽大手2社はいずれも当期利益で過去最高
■トラック3社は通期予想を上方修正